『富嶽三十六景』をはじめ、浮世絵など、多くの作品を残しました。その大胆な構図と豊かな色彩で強烈な印象を与える通称「赤富士」の「凱風快晴」がもっとも有名な代表作の浮世絵です。
40歳代になると曲亭馬琴などの作による読本の挿絵を提供するようになりました。この当時の代表作には『新編水滸画伝』や『椿説弓張月』などがあります。
50歳代後半からは、葛飾北斎代表作『北斎漫画』をはじめとする絵手本類を版行しはじめます。
70歳代に入ると、再び錦絵を描き、『富嶽三十六景』、『諸国滝廻り』、『諸国名橋奇覧』などの風景画、『二美人図』、『雪中美人図』などの美人画など、傑出した作品群を描きました。
80歳になっても作画意欲は衰えることなく、90歳で亡くなるまで制作を続けたといいます。生涯での作品数は3万点を越えるともいわれています。
主題、手法を変革し続けた葛飾北斎の偉業がわかると思います。 |