旧地名では「谷の前」という場所にあり、相模湾を望む約30mの台地の先端にあります。遺跡の大部分は、畑になっています。
約1万年前の縄文時代の遺跡です。
三戸遺跡の出土資料により標式化された土器の形式です。「三戸式土器」と呼ばれ、「標識遺跡・標識土器」になり、土器を調査・研究する上で、重要な基本になるものとして認められています。縄文時代早期中葉に関東地方に分布しています。
沈線文様のある土器で、尖底深鉢型です。同じような土器の文化は、東北地方にも広がっています。押型文土器と呼ばれる中部地方とも共通する文化の土器も出土することから、縄文文化の土器を調査・研究する上で重要な遺跡です。
土器の他には、少数ですが、石鏃(せきぞく)、礫器(れっき)、磨石(ませき)、スクレイパーなども出土しています。
台地上には、以前は数基ありましたが、円墳が一基あります。
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