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沈砂池

1号沈砂池

1号沈砂池

　農業用の溜池なのか、水害防止用の遊水池なのか、どっちかだろうとは思ったのですが。まったく水が溜められている様子もなく、作られたばかりで新しい感じのする溜池。ほとんど使われていないような気がします。
　しかして、その正体はというと、「1号沈砂地」でした。「沈砂池」ではなくて、「沈砂地」だから、水が張られていないのかもしれないです。たぶん、貯水して使うものだと思うのですが。
　もう1ヶ所、「2号沈砂地」があります。
　左下の上向きの巨大なパイプ状のものが、排水口なんじゃないかなーと思います。沈砂池に水を溜めて、砂や土砂は下に沈むので、上部の綺麗な水だけを排水するシステムではないかと。
　最終的に下の方にたまった土砂は、ショベルカーなどで取り除くことになるんだと思います。

1号沈砂池

1号沈砂池

　とても大きな溜池です。
　ぐるりと一周、フェンスで囲まれています。フェンスの隙間にデジカメのレンズをグイグイと押し込み、写真を撮影しました。ギリギリでフェンスの隙間に押し込めるけど、角度を変えることができないので、正面からしか撮影できませんでした。
　そのため、写真を撮るために大きな溜池をグルリと一周。一周すると、時間がかかります。
　三戸小網代地区の、県営ほ場整備事業で作られた施設のひとつです。1999年（平成11年）〜2009年（平成21年）、総工費12億円をかけて行いました。
　この地域は露地野菜の産地で、農業意欲の高い農家さんが多い地域になっています。農業生活条件の不利な台地上で、不整形な畑と谷戸地にあり、排水不良の水田を、大きな区画に変更し、効率よく農作業ができる畑に整備しました。土地の権利交換を行って、良好な農業環境を確保しました。
　農家は93戸で、事業面積は60ヘクタール。面積の内訳は、畑・道路・水路など市街化調整区域が47ヘクタール、市街化区域が13ヘクタールです。工事は、整地工38ヘクタール、畑の標準区画は40mX100mで40アール、幅員4.5mの道路工、沈砂地工が2ヶ所。

1号沈砂池

1号沈砂池

　スロープが作られていて、下に下りることができるようです。もちろん、フェンスを開けることができる人だけ下りることができ、一般人は入りることができませんが。車でも、十分に上り下りできるような勾配になっています。
　県営ほ場整備事業によって、ほ場の大区画化、導水路の整備によって、農作業の省力化が図られました。分散化した農地が集団化され、農業経営の規模が拡大しました。土地所有者の保有状況や利用意向などにい応じて、市街化区域と市街化調整区域の間で土地の権利交換を行い、良好な営農環境を確保することができました。
　私の知らないうちに、大規模な農地開発が行われていたようです。どうりで、以前に来た時とは、景色がまったく違うなーと思いました。以前は里山のような雑木林や丘が点在していたのですが、見渡す限り農地が広がっていたので。
　沈砂池は、工事中に土砂が流出しないように造られたものなのかもしれないです。大雨が降った時は、雨水と一緒に土砂が流れ込み、活躍するのかもしれませんが。ほとんど使われていないような気がする・・・