地下に掘られた穴のことです。
太平洋戦争当時、小網代湾には特攻艇「震洋」の秘密基地が作られ、小網代湾周辺だけで大小十数本の地下壕が掘られています。
天井には艇収納するために滑車、床には艇を運んだレール、入り口には扉の跡など、さまざまな遺構が残されています。
小網代に配備された第27震洋隊は、震洋艇25隻、特攻隊員50名を含む総員184名の部隊で、相模湾内で演習をくり返していました。終戦間近の1945年7月29日、特別任務を受けた震洋艇3隻(搭乗員6名)が出撃し、翌日、相模沖で米軍機の攻撃を受けて全員が戦死しています。
油壺湾には特攻用特殊潜航艇「海龍」の秘密基地が作られました。60隻の海龍が実戦配備されていました。
なお、南下浦町松輪の江奈湾には第56震洋隊(震洋艇25隻・搭乗員53名を含む総員183名)が配備され、福泉寺に部隊本部が設置されました。搭乗員や基地部員は、民家に分宿し、江奈湾周辺にも約10本の地下壕が残っています。
三浦半島観光地図:三浦市三崎町小網代:油壺湾
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