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意外と豊富な動物相
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植物と同様に、野生動物の種類も豊富だったようです。
幕末~明治時代初期にかけて、シカや、イノシシが農作物を食害するのに困り、銃を使って捕獲したという記録が残っています。
また、久里浜湾の沖の岩礁(アシカ島)には、アシカが住み着いており、磯の魚を捕食するので困った漁師が、銃を使って追い払ったという記録も残っています。このアシカは、当時は小氷期と呼ばれる寒冷な気候が続いたため、寒い地方のアシカが南下したものと考えられてきました。しかし、現在では絶滅してしまったニホンアシカだったという説が有力です。
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その他の哺乳類
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カワウソは、昭和2年に城ヶ島で捕獲された毛皮が、横須賀市自然・人文博物館に保存されています。
キツネは、昭和一桁まで見かけられていました。戦後も、三浦半島では3頭が捕獲されています。
タヌキは、現在でも健在です。
アナグマは、戦後も生息していましたが、近年は記録がありません。
テンは、逗子市池子の逗子高校の奥で発見されました。逗子の弾薬庫跡にいると噂されていましたが、事実だったことが確認されました。
身近な生き物図鑑:キタキツネ(北狐) |
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野鳥
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森戸川源流部で、種類も個体数も増えてきています。キビタキ、ヤブサメ、サンコウチョウ、センダイムシクイ、オオルリなどが繁殖しています。
手入れの行き届かなくなった里山や、伐採されなくなった森林の遷移が、野鳥の繁殖に適合したようで、野鳥は種類も個体数も増加傾向にあります。 |
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両生類
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両生類は激減してしまいました。特に、トウキョウダルマガエルは絶滅してしまいました。 |
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昆虫
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戦後と比べると、驚くほど減少しました。ヤブカ、ブヨ、ハエなども少なくなりました。
ホタルやトンボなどは、自然保護の建て前的存在として保護育成への努力が実り、増加傾向にあります。 |