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熊野神社


熊野神社入り口

バス停十二所神社下車 徒歩30分
地図
熊野神社入り口
熊野神社入り口

 熊野神社の入り口は、朝比奈切通から行きます。獣道のようなルートがあるのかもしれませんが、基本的には朝比奈切通からのルート1本だけです。
三浦半島観光地図:鎌倉市十二所・朝比奈切通
 最寄り駅もなければ、最寄りのバス停もありません。タクシーで行くこともできないので、ただひたすら歩くしかないです。十二所神社バス停、朝比奈バス停、どちらから歩いても30分くらいかかっちゃいます。朝比奈バス停の方が、ちょっとだけ近いかも。
 朝比奈町の鎮守となっている熊野神社です。神社の由来が書かれた案内板が、朝比奈切通からの分かれ道の参道入り口に建てられています。
 祭神は速玉男之命、伊邪那岐命、伊邪那美命です。
 安産・子宝にご利益があると言われている神社です。境内には神聖なパワーを感じ、パワースポットと言えると思います。

写真撮影:2009年02月17日

熊野神社入り口

バス停十二所神社下車 徒歩30分
地図
熊野神社入り口
熊野神社入り口

 朝比奈切通から、熊野神社へと向かうルート。「熊野神社」って書かれた大きな石塔があるので、見逃してしまうようなことはないと思います。朝比奈切通の中にあるので、石塔はとても目立ちます。
 創建は1085年頃ではないかと言われていますが、定かではありません。
 源頼朝が鎌倉に幕府を開き、朝比奈切通の開削の守護神として熊野三社大明神を勧請しました。
 源頼朝は1147年〜1199年、朝比奈切通の開削工事が始まったのは1241年なので、年代に少しズレがあります。

写真撮影:2009年02月17日

参道

バス停十二所神社下車 徒歩30分
地図
参道
参道

 熊野神社へと向かう参道。参道っていうよりも、山道ですねー。
 こんな感じの、細くて舗装されていない道を歩きます。私は朝比奈切通を歩いてきて、すでにかなりヘトヘトに疲れていたので、熊野神社までの道のりはとても長く感じました。

写真撮影:2009年02月17日

熊野神社

バス停十二所神社下車 徒歩30分
地図
熊野神社
熊野神社

 杉林の中から、わずかに熊野神社が見えてきました。
 熊野神社へと向かう参道は、スギに囲まれていて、花粉でいっぱいです。特に、山道から少しズレるだけで、花粉地獄に陥ってしまいます。ちょうどスギ花粉のシーズンだったからかなー。
 江戸時代の1695年(元禄8年)、地頭の加藤太郎左衛門尉之が社殿を再建しています。里人の厚い信仰を受け、安永年間(1772年〜1781年)、嘉永年間(1848年〜1854年)にも改修されました。
 明治6年、村社になりました。
 1978年(昭和53年)、本殿を新築しました。1989年(平成元年)、御大典を記念して新拝殿が完成しました。

写真撮影:2009年02月17日

熊野神社

バス停十二所神社下車 徒歩30分
地図
熊野神社
熊野神社

 熊野神社の一の鳥居です。大きくて立派ですね。
 それ以上に特徴的なのは、静かな杉林に囲まれた雰囲気です。ゆったりとした時間が流れる空間で、心が洗われるような感覚があります。聞こえてくる音は、風の音と鳥の鳴き声だけ。良いところですねー。

写真撮影:2009年02月17日

拝殿

バス停十二所神社下車 徒歩30分
地図
拝殿
拝殿

 鳥居の位置と階段の位置の関係で、ちょっと変な写真になっちゃった。拝殿だけを撮ろうとしても、うまく撮れる角度が見付からなくて。
 熊野神社の拝殿は、思っていたよりも新しい感じでした。こんな辺鄙な場所に建っているので、古くて傷んでるんだろうなーって思っていたのですが。

写真撮影:2009年02月17日

拝殿

バス停十二所神社下車 徒歩30分
地図
拝殿
拝殿

 熊野神社の拝殿を、やや高い場所から写真に収めてみました。裏手の本殿が高台にあるので、拝殿の屋根などを高い場所から見ることができます。
 屋根に避雷針らしきものが2本あったのですが、電気・ガス・水道などのライフラインはどうなっているんだろう。まさか避雷針じゃなくて無線LANのアンテナなんてこと、ないよね〜?

写真撮影:2009年02月17日

本殿

バス停十二所神社下車 徒歩30分
地図
本殿
本殿

 鮮やかな色をしていて、とても綺麗な本殿でした。新しく立て直したのかなって感じがするのですが、造りがしっかりとしているので、それほど新しいものでもなさそうな気もします。立て替えたんじゃなくて、補修したのかな?
 熊野神社って建材を持ち込む道路がないのに、どうやって持ってきたんだろう。朝比奈切通から木材を担いで運んできたのかな?電気がなさそうだから電動工具も使えないだろうし、大変な工事だったんだろうなーと思います。

写真撮影:2009年02月17日

本殿

バス停十二所神社下車 徒歩30分
地図
本殿
本殿

 本殿の屋根の天井裏でいいのかな?軒裏の天井になるのかな?建築ではきっと、専門用語があると思うのですが・・・
 神社の天井を見るのが好きなのですが、立派な天井だなーと思いました。垂木(たるき)がたくさん並んでいます。2段になっていて、下側の短い垂木は地垂木(じだるき)って言います。上側の長い垂木は飛檐垂木(ひえんだるき)って言います。

写真撮影:2009年02月17日

手水舎

バス停十二所神社下車 徒歩30分
地図
手水舎
手水舎

 手水鉢はどうやってここまで持ち込んだんだろう・・・。これだけ重い物をどうやってここまで運んできたのか、不思議でなりません。
 衛生面で気を付けるため、手を洗ったり、うがいをしたりっていうのが目的の施設ではありませんよ。手を洗ってからお弁当を食べようとか、うがいをして風邪の予防をしようとかは、本来の使い方から外れてしまいます。でも、NGではないと思うのですが。初詣の時期、神社や寺院の手水舎でうがいをして、参拝者が風邪をひかずに済めばご利益があったと言えると思うし。でもタンを吐くのは、NGだと思う。
 本来の目的は、身体を清めるための施設ですよ。作法はありますが、日常の参拝や観光なら、手を洗う程度でも良いのではないかなって思います。

写真撮影:2009年02月17日

手水鉢

バス停十二所神社下車 徒歩30分
地図
手水鉢
手水鉢

 手水舎のすぐ後ろ側にあった石。上面に加工した跡があって、中央部分が少し凹んでいるので、古い手水鉢だと思います。新しく造ったみたいなので、古いものもそのまま残しておいたんだと思います。
 観光地の大きな神社では良く見かけるのですが、水盤にお賽銭は入れないでくださいね。身を清めるための施設なので・・・。お賽銭はお賽銭箱に入れないと、神様まで届かないんだと思います。とりあえず、宮司さんまで届かないのは事実のはず(^^ゞ
 小さな神社では、タオルや手拭いを洗ってたりもするのですが、そういった光景は見なかったことにしておきます。

写真撮影:2009年02月17日

灯篭

バス停十二所神社下車 徒歩30分
地図
灯篭
灯篭

 熊野神社の拝殿前に、古い灯篭が並んでいました。とても立派な灯篭で、手前の物は古そうに見えます。奥の物は、石質がいいのかな、あまり傷んでいないみたいです。
 建てられた年代はわかりませんが、たぶん江戸時代なんじゃないかなーと思います。
 本殿の前にあった四角い細長い灯篭は、1800年(寛政12年)って書いてありました。

写真撮影:2009年02月17日

石製祠

バス停十二所神社下車 徒歩30分
地図
石製祠
石製祠

 かなり古そうな石製祠です。明治時代、地域の神社を合祀した時に、どこかから持ってきた石製祠かなーなんて思ったのですが。そうじゃないかもしれないです。
 石製祠が乗っている石垣も、かなり古そうに見えます。かなり前からここに置かれていた石製祠かもしれません。

写真撮影:2009年02月17日

石製祠

バス停十二所神社下車 徒歩30分
地図
石製祠
石製祠

 境内にあったもうひとつの石製祠。こちらはあまり風化していないみたいです。この祠が乗せられている石垣も、かなり古そうに見えます。石製祠が作られた年代は違うかもしれませんが、祠を設置するための石垣が作られた年代は同じなのかもしれません。

写真撮影:2009年02月17日

木製祠

バス停十二所神社下車 徒歩30分
地図
木製祠
木製祠

 石製の祠を石製祠としてみたので、こちらは木製なので木製祠にしてみました。
 小さいながらも、立派な造りをしていますね。うちにもこんな立派な神棚があればいいんだけどなー。新しいもののようです。

写真撮影:2009年02月17日

歌碑

バス停十二所神社下車 徒歩30分
地図
歌碑
歌碑

 何て書いてあるのか、現地にいる時は読めなかったんだけど。デジカメで碑文の写真を撮っておいたので、帰宅してからじっくりと読んでみることにしました。こういったニョロニョロっとした文字を読むのが苦手なんだけど・・・。できれば、ゴシック体で書いて欲しいな〜(^^ゞ
 「朝日さす、熊野の社のみやばしら、うじこまもりて、鎮座まし満寸」
 って書いてありました。裏側は・・・
 「拝殿新築記念 責任役員小池幸平 平成三年九月十七日」
 って書いてありました。女性の短歌かなーって思っていたのですが、男性でした。拝殿を新築した記念に、作られた歌碑のようです。

写真撮影:2009年02月17日

狛犬

バス停十二所神社下車 徒歩30分
地図
狛犬
狛犬

 本殿の前にあった狛犬です。立派な狛犬だなって思って、写真を撮りました。古そうにも見えますが、それほど古い物ではなさそうです。
 この狛犬、台座の文字を読んでみると・・・。もしかして、中国の満州から運ばれてきた狛犬なのかな?「満州安東県、金井周次」って書いてあるんですよ。峠出身の人が満州に行って、狛犬の建立資金を送金したのかな?
 たぶん、1927年(昭和2年)1月吉日って書いてあると思うんだけど。風化が激しくて、ハッキリとは読み取れません。満州事変があった、ちょっと前ってころですねー。満州から運ばれてきたとすると、満州鉄道によって運ばれてきたのかな。
 由来が気になる狛犬です。
 「昭和二年一月吉日、峠前戸主金井」佐左エ門五男 富戸主金井威造弟 満州安東県 金井周次」って書いてありました。読み間違えてたらごめんね。

写真撮影:2009年02月17日

井戸

バス停十二所神社下車 徒歩30分
地図
井戸
井戸

 銀色の扉がある場所が、井戸の入り口です。
 鍵はありますが、南京錠などで施錠されているわけではないので、開けようと思えば開けることができます。
 でも、怖くて開けられませんでした。だっ、だってぇー、人がいない神社、地下への扉を開けてみたら遺体が隠されていた・・・。なんてことになってるかもしれないって思ったら、開けることができませんでした(^^ゞ
 この周辺に石製祠が置かれており、清水が流れています。
 昭和初期の頃、ここの権現山大地の崖に綺麗な水脈を発見しました。氏子で石工をしていた森為吉によって井戸が掘られ、以後、この井戸水は毎年9月17日の熊野神社例大祭の湯立神楽に使われたり、参拝者の手水として使われています。
 石工の森為吉は1865年〜1940年の人で、氏子の森宏憲、為吉の孫の森利郎によって、平成20年6月に石碑が建てられました。

写真撮影:2009年02月17日

防火水槽

バス停十二所神社下車 徒歩30分
地図
防火水槽
防火水槽

 消防車が入ってこれるような場所ではないので、防火水槽が作られていました。でも、どうやって消火活動を行うんだろう・・・
 熊野神社には神主さんも、宮司さんもいないみたいだし。ましてや、巫女さんもいないし。巫女さんがいれば、萌え萌えで燃え上がってしまかもしれないから、かえって危険かな?
 消火活動にあたる近所の人もいるわけではないし・・・。消防の人がここまで駆け付ける頃には、全焼してしまうかもしれないです。
 火事を起こさせないことが、一番大切になりそうです。

写真撮影:2009年02月17日

イチョウ

バス停十二所神社下車 徒歩30分
地図
イチョウ
イチョウ

 熊野神社境内には、大きな木がたくさん生えています。こういった大きな木は、横浜市によって名木古木指定を受けています。
 この2本のイチョウの木は、登録番号50031、50033の名木古木です。
 寺社には必ずと言っていいほど、イチョウの木が植えられています。イチョウは生きた化石と呼ばれ、ヨーロッパの人々にとってイチョウは化石でしか見ることのできない植物だったので、とてもめずらしいものだと思われていました。日本では古くから、神社や寺院でイチョウを栽培していました。
ベランダ園芸:イチョウの育て方

写真撮影:2009年02月17日

スギ

バス停十二所神社下車 徒歩30分
地図
スギ
スギ

 朝比奈切通から熊野神社へと向かう途中、もっとも印象に残っていたのがスギでした。とても多くのスギの木が植栽されており、スギ林を形成していました。
 境内にも大きなスギが植えられていました。やはり、横浜市の名木古木指定を受けていました。
 このスギの木は、登録番号50034の名木古木です。
 いつごろ植えられたものなのかわかりませんが、建材として使うつもりで植林されたものなんだろうなーと思います。スギは成長の早い樹木ですが、戦前戦後に植えられたスギが入り混じっていると思います。
身近な植物図鑑:スギ

写真撮影:2009年02月17日
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