軍港都市横須賀のシンボルとなっていたのが、海軍工廠時代に造られたガントリークレーンです。
1907年(明治40年)11月、日露戦争のあと国産軍艦を建造する方針に従い、イギリスのサー・ウイリアム・アロル社と三菱造船によって建設されました。
1911年(明治44年)7月、暴風雨のため破損してしまいました。
1912年(明治45年)2月、新設計による大型ガントリークレーンの建設が始まり、1913年(大正2年)2月に完成しました。
1918年(大正7年)、戦艦陸奥の建造に合わせて、後方に延長工事を行いました。
戦前・戦中は、日本海軍の主力艦ともなっていた戦艦河内、比叡、陸奥など、多数の艦艇を建造してきました。
戦後はアメリカ軍の管理下に置かれ、1959年(昭和34年)頃から住友重機械工業株式会社で使用され、1959年(昭和35年)に国から住友重機械に払い下げられ、輸出船などを建造に使われました。
鋼材の腐食が激しく、大型船建造に適さなくなってきたため、1974年(昭和49年)12月に解体撤去されました。
横須賀製鉄所:ガントリークレーン
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