東京電力火力発電所を造る最、道路整備のために小高い丘の草むらにあったものを現在地に移しました。
6基あるうちの、最古のものは元禄10年(1697年)の造立になります。また、一番新しいものは明治28年(1895年)です。
庚申塔は十干十二支の組み合わせで、「かのえさる」の日を庚申の日とし、60日に一度巡ってきます。道教の教えによれば、人間の体内に三尸の虫がいて、庚申の夜、人が寝付くと体内から抜け出し、天帝にその人の悪罪を告げて命を縮めるといわれています。長生きを願う人は、庚申の夜には身を慎み徹夜をして三尸の虫が体外へ逃げ出すのを防ぎました。
村人が講を作り、輪番制で一晩中飲食を共にして夜を明かしました。これを庚申講といって、現在でも一部の地区で続けられています。
かつては、各村の地境に建てられ、道の目印や、隣接する村の境として、他の地区から悪霊や疫病の進入を防ぐために建てられました。
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