祭神は菅原道眞(すがわらみちざね)です。天照皇大神(あまてらすおおみかみ)と、素盞鳴命(すさのおのみこと)が合祀されています。
8月10日前後の土曜日・日曜日、祭礼が行われます。
ご利益は学業成就、技芸上達、ぼけ封じなどとなっております。
三浦半島にある神社では、唯一、学問の神様菅原道真を祭神としています。
このあたり、かつては干潟と砂洲のような土地で、葦が生い茂っていました。平作川一帯の新田開発をするべく、江戸時代初期に越前国鯖江出身で、大阪で身を立てていた砂村新左衛門(1601年〜1667年)が、幕府の許可を得て治水工事・干拓事業を行うことになりました。
1660年(万治3年)、砂村新左衛門が以前から崇敬していた摂津国西成郡上福島村の天満宮を、久里浜村八幡に勧請し、新田鎮護の神社としてお祭りしたのが、久里浜天神社の始まりです。
久里浜天神社では、1月1日を迎えた午前0:00から、甘酒やお神酒が振る舞われます。
かつては、初詣のことを年籠り(としこもり)と言い、家長が大みそかの夜から元日の朝にかけて、氏神様の社にこもる習慣が初詣の起源とされています。やがて、年籠りは大晦日の夜の「除夜詣」と元日の朝の「元日詣」とに分かれ、元日詣が現在の初詣となりました。
元日詣では、氏神様に参詣するか、居住地から見て恵方にあたる寺社に参詣するのが一般的でした。
明治時代中期以降は、現在のように元日詣のみが行われるようになりました。そして、氏神様や恵方詣りをせず、有名な寺社に参詣するようになっていきました。
大晦日に参拝し、そのまま徹夜して元日に参拝したり、いったん帰宅して元日に再び参拝すると、二年詣りって呼ばれたりします。
なお、もっとも初詣客の多い東京明治神宮では、約300万人が訪れます。
横須賀市の総人口が約40万人なので、明治神宮では横須賀市の人口の7倍以上の参拝客が訪れる計算になります。地球の自転軸が傾いてしまうのではないかと心配になるくらいの人数です。
久里浜天神社|横須賀市久里浜
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