山号は海岸山、浄土真宗東本願寺の末寺で、本尊は阿弥陀如来です。開基は了空法師、創建は1469年(文明元年)です。
以前は鎌倉の弁ケ谷にありましたが、小田原北条氏の相模国攻めによって鎌倉は兵乱で荒れ果ててしまいました。
1522年(大永2年)、了念上人の時に長井の荒井の里に移りました。このとき、観明寺も戦火に巻き込まれて焼失してしまったか、北条氏による真宗弾圧によって、長井へ移ってきたと伝えられています。景勝の海岸から、山号を海岸山としました。
その後、三大住持のとき、近くの民家から出火し、堂宇を残らず焼失してしまいました。1563年(永禄6年)、現在の地に再建されました。
本堂内には室町時代の作と伝わる欄間の彫刻があります。
山門前には、蓮如上人御真筆と彫られた、1726年(享保10年)建立の碑があります。真筆は寺宝となって本堂にあります。
境内入り口近くに、1387年(嘉慶元年)、延文年間(1356年〜1360年)などの弥陀種子の板碑があります。
|