新宿という地名の由来は、古い集落に対して、新しくできた集落のことを言います。
また、その言葉の中に、土地を持たない漁師の村という意味も込められています。
江戸時代、長井でもっとも戸数が多く賑わっていたのが新宿地区です。
ほとんどが漁業従事者で現金収入も多かったことから、商人たちも集まりました。
飴屋おどりが伝えられていることで知られてます。鴨居や北下浦の飴屋踊りと同じく、無形民俗文化財に指定されています。
千葉県をはじめ、神奈川県、埼玉県など関東地方に見られる踊りで、「中山踊り」、「万作踊り」などとも呼ばれています。
神奈川県の飴屋踊りは、明治時代〜大正時代にかけて飴屋がアメを売りながら、村々の祭り芸能の面倒を見て、この踊りを広めていきました。そのため、飴屋踊りと呼ばれるようになったと言われています。
長井では江戸時代末期ごろ、出稼ぎ漁師たちが房総方面で覚えてきて、地元に帰ってきたときに伝え広まっていったと言われています。
手踊りと、セリフの入る段物(だんもの)があり、演目には「ねんねこ踊り」、「白枡粉屋(しらますこなや)」、「笠松峠(かさまつとうげ)」など20種目もあり、古くは三日三晩も演じられました。
若い衆が女装したりして演じていましたが、昭和46年頃から、踊り手は若い衆から女子小中学生に引き継がれました。7月15日の熊野神社の祭礼に合わせ、境内に設けられた舞台で演じられます。
三浦半島観光地図:横須賀市長井:熊野神社
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