屋根のてっぺんに置かれる瓦です。
一般的に鬼瓦って呼ばれていますが、この瓦の正式名称は「獅子口」って言います。鬼瓦は、鬼が描かれているので、鬼瓦って言います。
屋根の一番上の鬼瓦が置かれる場所に、駒形箱型の瓦が置かれます。上部には経の巻(きょうのまき)って呼ばれる3個〜5個の巴瓦(ともえがわら)を乗せています。獣面などはありません。
本堂の屋根の上に乗せられている物と同じだと思ったのですが、本堂に置かれた獅子口と見比べてみると、少し違うみたいです。
浄土宗のお寺なので、獅子口(ししぐち)の中央部分には、月影杏葉(つきかげぎょよう)の家紋があります。浄土宗の開祖である法然上人の、生家の漆間家の家紋です。
徳川家の家紋、三つ葉葵もありますね。江戸幕府と関係があったお寺なんだと思います。
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