ヘルペスウイルス感染が体内で進行し、食道から肺へ広がることもあります。食道に潰瘍ができると、食べものを飲みこむときに痛み、肺が感染すると、せきや息切れを伴う肺炎になります。
指の皮膚の小さな傷から入ると、指先が赤く腫れて痛みます。これをヘルペス性ひょう疽といいます。
眼の角膜に感染すると、角膜ヘルペス・単純ヘルペス角膜炎といいます。
アトピー性湿疹のある大人や乳幼児では、湿疹の部分に感染すると、命にかかわるヘルペス性湿疹になります。
脳に感染すると、ヘルペス脳炎といいます。錯乱、発熱、けいれん発作などで始まる、致死的な病気です。
妊娠している女性から胎児や新生児に感染することを、新生児ヘルペスといいます。感染は通常、産道で感染性の分泌物と接触する出産時に起こります。
まだはっきりとしたことはわかっていませんが、メニエール病や突発性難聴の原因とも考えられています。抗ウイルス薬のアシクロビルの服用によって、メニエール病が改善されたという話を耳にすることがあります。
|