ヘモグロビンを作るヘム(鉄とポルフィリンの化合物)という物質の合成経路に異常があります。通常では、ヘムの70%〜80%は骨髄で合成され、ヘモグロビンなどを形成し、残りは肝臓で合成されます。ポルフィリン代謝経路の産生物質が皮膚に沈着し、その光毒性反応による日光誘発性皮膚障害を生じる病気です。
この病気の総称が「ポルフィリン症」です。
先天性ポルフィリン症、骨髄性プロトポルフィリン症、晩発性皮膚ポルフィリン症(ばんはつせいひふぽりふぃりんしょう)に分類できます。
臨床的には、急性腹症、神経症状、精神症状などの急性発作を起こす急性ポルフィリン症と、日光や打撲によって水疱が生じ、それが破れて混合感染を起こしたり、慢性化すると皮膚が厚くなる皮膚ポルフィリン症とに分類できます。 |