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ホジキンリンパ腫の治療法 |
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限局型の治療法 |
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T期、U期の限局型では、化学療法を3コース〜4コース行います。その後、病変があった部位を中心に放射線療法を行うのが、一般的な治療法です。
この治療法では、全身に広がっているかもしれない病巣を根絶して治すことができるメリットがあります。この治療法で、大部分の人が5年以上生存します。 |
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全身型の治療法 |
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V期、W期の全身型では、化学療法を行います。
最近では70%以上の症例で、寛解(かんかい、一時的に正常な状態になること)となり、その半数以上が10年間再発することなく生活できます。 |
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標準的化学療法 |
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ホジキンリンパ腫に対する標準的化学療法は、ABVD療法(アドリアマイシン、ブレオマイシン、ビンブラスチン、ダカルバジン)とされています。 |
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非ホジキンリンパ腫の治療法 |
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限局型の治療法 |
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T期、U期の限局型では、化学療法を3コース〜4コース行います。その後、病変があった部位を中心に放射線療法を行うのが、一般的な治療法です。
限局型に対して、放射線療法と化学療法を併用して行った場合、70%以上の症例で、長期生存が得られます。 |
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全身型の治療法 |
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V期、W期の全身型では、強力な化学療法を行うことによって、60%〜80%の症例で寛解が得られます。2年以上寛解を継続すれば、長期生存が期待できます。 |
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標準的化学療法 |
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非ホジキンリンパ腫に対する標準的化学療法は、CHOP療法(シクロホスファミド、アドリアマイシン、ビンクリスチン、プレドニゾロン)とされています。 |
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B細胞性リンパ腫の治療法 |
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B細胞性リンパ腫の90%以上の症例に発現しているCD20抗原と、特異的に結合するモノクロナール抗体のリツキシマブは、前治療がある症例に単独で使用しても30%以上の奏効率を示します。リツキシマブと化学療法を併用すると、非常に効率で寛解が得られることが多くの研究によって判明しました。
今後、B細胞性非ボジキンリンパ腫に対しては、リツキシマブと化学療法が標準的治療法になる可能性があります。 |
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自家造血幹細胞移植(じかぞうけつかんさいぼういしょく) |
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化学療法に耐性が生じた症例や、寛解後に再発した症例には、自分の骨髄か末梢血幹細胞の移植を行う自家造血幹細胞移植と組み合わせた、大量化学療法が行われます。
近年の研究によれば、V期・W期の全身型、外来通院が困難な一般状態での不良、血清LDHの高値が予後と相関することがわかっています。これらの因子を持つ患者さんに対しては、初回治療時から、自家造血幹細胞移植を計画することも検討されます。 |