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急性ビタミンA中毒 |
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大量に摂取した場合、12時間前後で急性中毒症状が現れます。
脳腫瘍が存在するかのような症状が現れ、悪心(おしん)、嘔吐(おうと)、頭痛、髄液圧上昇、大泉門の膨隆などの脳圧亢進症状(のうあつこうしんしょうじょう)・偽性脳腫瘍症状が現れます。また、皮膚の剥離(はくり)、顔面の紅潮が現れます。 |
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慢性ビタミンA中毒 |
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体重の減少、吐き気、嘔吐、食欲不振、四肢の疼痛性腫脹(とうつうせいしゅちょう)、頭蓋骨の変形、興奮性、微熱、脱毛、甲状腺機能低下、肝障害、口角の亀裂、肝腫大、骨粗鬆症など、さまざまな症状が現れます。 |
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妊娠には要注意 |
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ビタミンAの副作用として、催奇形性(さいきけいせい)が知られています。
1ヶ月〜3ヶ月の妊娠初期、妊娠を希望する女性は、注意する必要があります。口唇裂などの形態異常のある子供を出産することがあります。 |
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奇形の発症率 |
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ビタミンAによる奇形の発症率は、1日あたりの摂取量が5000国際単位以上で1.3%、1万5000国際単位以上で3.0%という報告があります。
妊婦さんの1日のビタミンA摂取量は、多くても5000国際単位以内にとどめておくことが大切です。 |