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検査結果で治療方針を決定 |
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血液学的検査、骨量測定、悪性腫瘍のスクリーニング検査、カウンセリングを行い、治療方針を決めていきます。
専門医による臨床検査を行い、治療に緊急性があったり、集中治療が必要かどうかを診断します。一般的な医学的問診と、全身所見の検査を行います。 |
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それぞれの検査方法 |
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更年期障害の症状と治療効果判定には、簡略更年期指数(SMI)を使用します。診察前にSMIや、そのほかの更年期の症状について患者さん自身に記入してもらい、治療効果の判定の参考にします。
血液生化学検査ではトリグリセリド、コレステロールの測定のため、そして薬剤による肝機能障害の早期発見を目的として、6ヶ月に1回、行います。
DEXA法による骨密度測定、胸部撮影・腰部撮影による骨量の評価は、6ヶ月〜12ヶ月に1回、行います。
内診・超音波検査による骨盤内の検査は、症状がない患者さんでも6ヶ月に1回、行います。
細胞診は子宮頸ガン、子宮体ガンの早期発見のため、12ヶ月に1回、行います。
超音波検査、マンモグラフィーによる乳ガン検査を12ヶ月に1回、行います。 |
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カウンセリング |
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健康・栄養アセスメント、QOLアセスメント、体力テスト、ライフスタイルアセスメント、プロセスアセスメントを行います。
健康・栄養アセスメントは、健康教育・栄養教育の実施に先立って、簡便で系統的な質問票と栄養アセスメントの手法を用いて、問題となる要因を評価・判定するために行います。
健康・栄養アセスメントとプロセスアセスメントの結果は、評価のための教育前のベースラインデータとします。 |
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栄養アセスメント |
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各種身体計測、血液生化学検査を行います。 |
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QOLアセスメント |
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神奈川県立保健福祉大学の杉山みち子氏が作成した質問票を使用することが多いです。
QOLの概念を「身体的、精神的、社会的側面から見た主観的健康」とするもので、妥当性や再現性がすでに検証されています。
構成要素は「身体の健康状態についての主観的意識」、「精神の健康状態についての主観的意識」、「生活や人生に対する満足度」、「社会的参加・支援」の4要素からなります。
点数の合計をQOL得点とします。 |
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体力テスト |
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日常生活で運動習慣のない中高年女性にも容易に実施でき、危険性の少ない全身持久力、握力、長座位体前屈、棒反応を行います。
測定は健康運動指導士の資格を持つ管理栄養士が行います。 |
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ライフスタイルアセスメント |
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茨城県健康科学センターが作成したライフスタイル改善指導マニュアルを使用することが多いです。
「生活習慣問診票」の一部に質問事項を追加し、肉体労働、余暇の運動の頻度、休養状況、睡眠時間、食行動などについて調べます。 |
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プロセスアセスメント |
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ライフスタイルの変容に関する要因である知識や態度などの準備因子、周囲の人たちからの援助や支援の強化因子、技能や資源の利用可能性の実現因子を、質問票を使って調べます。現在の生活習慣を変容させるためにはどうしらたら良いか、その背景を探るための検査です。
準備因子の態度の質問項目には「今よりも健康状態を良くしたい」、「今の健康状態を保ちたい」、「今よりも悪くなるのは困るが、積極的に考えたことはない」、「健康のことなどどうでも良いと思っている」を設定します。さらに、健康作り、成人病予防のため、本人の健康状態の改善についての意欲を調べます。
準備因子の知識の質問項目には、具体的に知りたいこと、実行したいことの内容として、運動の量や内容、食事の量や内容、休養の取り方、飲酒の仕方、禁煙方法、ストレス解消法、減量法、血圧の安定方法、薬物療法、尿失禁予防の自己管理法、性交痛に対する自己管理法などを設定します。健康のための行動を実行する上で、障害があるかどうかを調べます。 |