 |
原因疾患の有無による低血圧症の分類 |
|
 本態性低血圧症
症候性低血圧症・二次性低血圧症
起立性低血圧症
|
 |
さまざまな原因 |
|
低血圧を起こす原因としては、以下のような原因が考えられます。
全身に循環している血液量(循環血液量)の減少
心臓から送り出される血液量(心拍出量)の低下
末梢血管(細かい血管)の抵抗
血液の粘稠度(ねんちゅうど、粘り気のこと)の減少 |
 |
本態性低血圧症 |
|
一般的に低血圧症では、原因となる疾患は必ずしも認められず、原因疾患が明らかでない場合があります。このような場合は、本態性低血圧症(ほんたいせいていけつあつしょう)と呼ばれます。 |
 |
症候性低血圧症と起立性低血圧症 |
|
原因となる病気が認められる場合には、症候性低血圧症、または二次性低血圧症と呼ばれます。
起立にともなって低血圧が認められる場合には、起立性低血圧症として分類されます。 |
 |
症状の経過からみた低血圧症の分類 |
|
急性低血圧症
慢性低血圧症
|
 |
急性低血圧症 |
|
急性低血圧症では、ショックや急性の循環不全を示すような急激な症状があらわれます。慢性低血圧症に比べると重症のことが多く、ほとんどの患者さんで救急処置が必要となります。
急性低血圧症を起こす原因としては、以下のような原因が考えられます。
出血・脱水などの循環血液量の減少や重症感染症にともなう敗血症ショック
心不全 などの心機能低下や重症不整脈
過剰な降圧薬の投与や睡眠薬・麻酔薬の投与による薬物中毒 |
 |
慢性低血圧症 |
|
慢性低血圧症では、激しい症状を示すことはなく、症状がゆっくりと現われ持続します。 |