平地や人家近くにも生息する、アゲハチョウの仲間。
前翅長は36mm〜55mmになります。地色は黒色です。オスには後翅中央に白紋の列が走ります。メスには2型あり、オスと同じシロオビ型と、後翅の白帯が後半部だけに現れるベニモン型があります。ベニモン型のメスは、ベニモンアゲハに擬態したものと考えられています。内縁部の帯状斑は暗赤色です。尾状突起は短いです。
幼虫は1令幼虫〜4令幼虫まで、鳥の糞です。5令幼虫になると、緑色になります。危険を感じると、赤色の臭角を出します。
越冬形態はさなぎです。
幼虫の食草はミカン科のサルカケミカン、ヒラミレモン(シークヮーサー)、ハマセンダンなど、ミカン類の葉を食べます。害虫として扱われることもあります。成虫はアオイ科のハイビスカスなどの蜜を吸います。 |