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ツチイナゴ


ツチイナゴ

[和名・種類]

ツチイナゴ

[学名]

Patanga japonica

[英名]

-

[名前の由来]

土蝗、土稲子。土のような色をしたイナゴのこと。
別名、セスジツチイナゴ。背中に黄白色のすじがあることから。

[分布]

関東地方以南の本州、四国、九州、南西諸島

[科名]

バッタ目イナゴ科

[体色]

茶色

[時期]

4月・5月・10月・11月・12月

[特徴・生態]

 よく茂った草原などにいるトノサマバッタに似た大型のバッタ。
 体長は50mm〜70mmになります。毛が多く生え、淡褐色の個体と、暗褐色の個体がいます。枯れ草の中で越冬するため、保護色の効果があります。背中に黄白色の線る個体もあります。目の下には、黒色の模様があります。
 幼虫は成虫に似た姿をしています。若い幼虫は緑色で、黒く小さな斑点が多くあります。幼虫は夏に見かけることができます。
 越冬形態は成虫です。九州以北では、唯一成虫で冬をこすバッタです。晩秋や早春に大型のバッタを見かけることがありますが、本州なら大抵は本種になります。春に生まれた幼虫が、夏の間に成長し、10月頃に成虫となって冬を越します。
 食べ物は、クズなど、その他いろいろな植物の葉を食べます。
 生活型は、卵→幼虫→成虫の不完全変態(小変態)です。
 鳴き声は、シャキシャキシャキと、良く鳴きます。

[観察・感想]

 ツチイナゴの成虫の写真。
 この季節に見付けることができる大きなバッタ類の成虫は、ツチイナゴだけですね。昆虫の見分けが苦手な私でも、ツチイナゴだけは比較的容易に見分けることができます。成虫のまま越冬できるバッタはツチイナゴだけなので、あまり悩まずにすみますね。
 野原・草原に生息し、マメ科のクズの葉などを食べます。でも、意外な場所にいることも多いバッタです。夏〜秋になると、どこもかしこも植物が茂りますが、春は植物の背丈も低いので目立つのかもしれないですね。隠れる場所がないから、簡単に見つけることができるのかも。気温が低いからか、活動もあまり活発じゃないみたい。
 日本ではイナゴ類の食文化がありますが、ツチイナゴは食べていたのかな?イナゴ類の捕獲は秋の田んぼで行われるので、ツチイナゴはあんまり捕まらないかも。佃煮にするのが一般的な食べ方ですね。

[写真撮影]

2008年05月22日

ツチイナゴの成虫
ツチイナゴ
ツチイナゴの成虫
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ツチイナゴの成虫
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マメ科の植物
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ツチイナゴの成虫
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