アカスジカメムシの群れ

[和名・種類]

アカスジカメムシ

[学名]

Graphosoma rubrolineatum

[英名]

-

[名前の由来]

赤条亀虫。赤い縦縞のあるカメムシのこと。

[分布]

日本各地

[科名]

カメムシ目カメムシ科

[体色]

黒色

[時期]

６月・７月・８月

[特徴・生態]

　草原に生息するカメムシの仲間。
　体長は10mm〜12mmになります。黒地の赤い縦筋が入り、縦縞の濃淡や幅は個体によって変化に富みます。頭部は小さく、両側と基部中央は赤色です。触覚は5節で黒色です。前胸背には5条の赤色縦紋があり、小楯板には3条の赤色紋があります。革質部は基部を除いて赤色で、結合板には赤色紋があります。体下には多数の黒紋があります。
　幼虫は成虫に似た姿をしています。
　越冬形態は成虫です。
　食草は、ヤブジラミやシシウドなどのセリ科の植物の花穂や種子から汁を吸います。ニンジンの害虫としても知られています。
　生活型は、卵→幼虫→成虫の不完全変態（小変態）を行います。
　カメムシの仲間では、目が痛くなるほどの強烈なニオイを出すものは、緑色や茶色など地味な色の種類に多い傾向があります。赤と黒など目立つ色をした種類には、ニオイ物質を出さないものが多いです。

[観察・感想]

　群れになったアカスジカメムシの写真です。
　幼虫から成虫まで、あらゆる状態のアカスジカメムシがいます。正確には、成虫は1匹だけですね。それ以外はすべて、幼虫になります。幼虫はを繰り返しながら、成虫になります。成虫の姿も、幼虫の姿も、気持ち悪いですね・・・
　茎や葉ではなく、花に集まる習性があるみたいです。カメムシの仲間は花粉を食べたりするわけではなく、植物の汁を吸うので、花の部分の方が栄養価の高い汁を吸うことができるのかもしれません。それとも、花の部分の方が、水分が豊富で吸いやすいのかもしれないですね。
　アカスジカメムシが好む植物が、自分の行動範囲内に少ないのかな。見かける機会はほとんどないですね。赤と黒の縞模様なので、いればすぐに気付くと思うので。初めて見付けた時は、とれもめずらしいカメムシを見付けたと思ったほどなので。調べてみたら、それほど珍しい種類のカメムシっていうわけではないみたいです。

[写真撮影]

2008年07月24日

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