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ベーツヒラタカミキリの標本


ベーツヒラタカミキリ

[名前・種類]

ベーツヒラタカミキリ

[学名]

Eurypoda batesi gahan

[英名]

-

[名前の由来]

べーつ扁天牛、べーつ扁髪切。

[分布]

関東地方以西

[科名]

甲虫目カミキリムシ科

[体色]

赤褐色

[時期]

8月

[特徴・生態]

 スダジイ-タブ林を代表する暖地性のカミキリムシ。
 体長は27mm〜34mmになります。体は赤褐色で光沢がありますが、前胸背の周辺と触覚は暗色です。頭は赤黒色を帯び、鈍い光沢があります。頭は多少密に強く点刻され、顕著な1本の縦溝があります。大腮は大きくて明瞭な隆起線があり、複眼は頭の大半を占めます。オスの触覚は翅端まで達しますが、メスは明らかに短いです。
 食樹はスダジイです。幼虫は枯死したズダジイの材を食べます。
 成虫は日没後1時間ほど活動します。昼間はスダジイなどの樹皮下や枯死した幹に開けられた扁平楕円形をした脱出孔に潜んでいます。
 三浦半島が分布の北限とされています。自然度の高い林内に生息しますが、環境破壊が進みスダジイの大木も少なくなってきたため、生息場所を失いつつあります。

[感想]

 ベーツヒラタカミキリの標本です。この標本はベーツヒラタカミキリの雌ですね。
 北限が三浦半島になりますが、だんだんと個体数の少なくなってきている昆虫です。最近では急傾斜地とか、寺社林などにしか生息していません。
 僕自身、見たことない昆虫なんですよねー。標本と図鑑でしか見たことなくて。三浦半島ではたくさん生えている植物のスダジイですが、大木となると・・・。神社やお寺などにしか生えていないですねー。里山の開発が盛んなので、自然がどんどん失われてしまいます。里山が潰されると、ほとんどの場合、マンションや住宅街になっちゃうんですよね。

[写真撮影]

2007年09月26日

[関連ページ]
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横須賀市自然人文博物館
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