日本各地に普通に生息する、シロチョウの仲間。
前翅長は18mm〜27mmになり、タイワンキチョウに比べて、やや小型になります。オスの翅表は鮮黄色で、夏型ではオス・メスともに翅表の黒縁が強く発達し、独特の形になります。夏型の裏面は無紋か、ほとんど無紋です。オスには中脈付近に光沢を持つ性標があります。季節による変異が著しいのも特徴です。
多化性で、暖地では発生回数が増えます。雑草の間、林の間など地上低く飛び、各種の草花に集まります。
越冬形態は、幼虫です。
幼虫はマメ科のメドハギ、ネムノキ、ヤマハギ、コマツナギなどを食べます。成虫のオスは、湿地で吸水するために集まります。
東北地方北部では少なく、北海道では迷チョウと考えられます。奄美〜八重山諸島には2つの型が認められ、縁毛が黄色い本土産タイプと、縁が黒い個体が出現します。生態的にも差異があるので、ごく近縁の別種の可能性もあります。また、日本産キチョウ属は、夏型(高温期)と秋型(低温期)があり、斑紋が変化します。
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