ウラギンシジミ

[和名・種類]

ウラギンシジミ

[学名]

Curetis acuta

[英名]

Angled sunbeam

[名前の由来]

裏銀小灰蝶。羽裏が銀色をしたシジミチョウのこと。

[分布]

関東地方以西

[科名]

チョウ目シジミチョウ科

[体色]

銀白色・茶褐色・橙赤色

[時期]

５月・６月・７月・８月・９月・１０月

[特徴・生態]

　山麓、盆地、郊外の住宅地などで普通に見られるシジミチョウの仲間。
　前翅長は約21mmになります。翅表は雌雄共に黒褐色で、前翅中央部と後翅前半部に雄は橙赤色、雌は白色〜蒼白色の斑紋があります。これで雌雄を見分けます。翅裏は銀白色で、雌雄の差はありません。秋型は夏型に比べて前翅端がとがります。
　幼虫は茶色で、後部に1対の突起を持ち、節のひとつが緑色をしています。
　越冬形態は、成虫で越冬します。成虫で越冬するため、春先でも見かけることがあります。
　幼虫の食草はマメ科のクズ、フジ、ジャケツイバラなどの花、果実、新芽などを食べます。成虫は花の蜜、樹液、腐った果実、打ち水など、何にでも集まります。
　生活型は、卵→幼虫→さなぎ→成虫の、完全変態を行います。成虫は年2回〜3回発生します。
　個体的変異、季節的変異、地理的変異があります。

[観察・感想]

　シジミチョウだけど、あんまりシジミチョウっぽくないウラギンシジミ。シジミチョウにしては、羽がぼってりと厚いので、見ていて重そうな感じがします。
　ウラギンシジミを知ったのは、ここ数年のことですかねー。それまでは見たことなかったんですよー。気が付かなかったっていうのかな？写真を撮っていたら、たまたま昆虫に詳しい人が教えてくれたんですよ。言われてみると、羽の色が他のチョウとはだいぶ違うなーと思って。
　それ以来、シャッターチャンスを狙い続けてきたんですが、なかなかチャンスが訪れなくて。気配を消して近付いていっても、なかなか止まってくれないんですよー。ボクのデジカメだと、飛んでいる状態では撮影できないので・・・。やっと撮影できたのがこの写真です。ウラギンシジミというくらいなので、羽の裏側を写真に撮りたかったんだけど、まあ、しゃあないね。

[写真撮影]

2007年09月03日