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リュウキュウアサギマダラの成虫


リュウキュウアサギマダラ
[和名・種類]

リュウキュウアサギマダラ

[学名]

Ideopsis similis

[英名]

Ceylon blue glassy tiger

[名前の由来]

琉球浅葱斑。沖縄に生息するアサギマダラのこと。

[分布]

南西諸島

[科名]

チョウ目タテハチョウ科

[体色]

黒色・青色

[時期]

ほぼ通年

[特徴・生態]

 明るく開けた場所にもいますが、少し暗い林の周囲に多く見かけるタテハチョウの仲間。
 前翅長は約46mmになります。黒色の地色に、半透明の斑紋が混じります。青い紋は絹のような透明感があります。雌雄ほぼ同様ですが、メスはオスに比べて翅形が丸みを持ちます。ウスコモンアサギマダラ、コモンアサギマダラに良く似ていますが、前翅前縁に青色条を持つので区別できます。
 多化性で、各地の発生回数などは詳しく調査されていませんが、年数回発生します。
 越冬形態は成虫です。しばしば集団を作って越冬します。
 幼虫の食草は。ガガイモ科のツルモウリンカ、ホウライカモメヅルを食べます。
 海外では東南アジアに分布しています。良く似たチョウに、ウスコモンマダラがいます。南西諸島で数多く記録されていますが、定着は確認されていません。日本に土着している種で、近似種は存在しません。

[観察・感想]

 リュウキュウアサギマダラの成虫の写真です。
 温室のある植物園で見ることができます。残念ながら、神奈川県で野生のリュウキュウアサビマダラは生息していませんねー。名前にあるとおり、琉球(沖縄)に生息する蝶です。
 警戒心があまりないため、人が近付いても、すぐに逃げたりはしないみたいです。アゲハチョウなどは、人の気配に敏感に反応してすぐに逃げ出してしまいますが。リュウキュウアサビマダラは飛ぶスピードも遅くて、ふわりふわりと緩やかに、ゆったりと飛びます。
 南国に生息するタテハチョウの仲間の共通した特徴なのでしょうか。警戒心が薄く、動きが緩慢なのは。外敵に狙われることが少ないのかもしれません。それとも、沖縄時間で生活しているからなのかもしれないです。

[写真撮影]

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