[和名・種類]
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カワニナ
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[学名]
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Semisulcospira libertina libertina
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[英名]
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Japanese freshwater snail
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[名前の由来]
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川螺。
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[分布]
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北海道以南
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[科名]
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巻貝綱(腹足綱)ニナ目(中腹足目)カワニナ科
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[特徴・解説]
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川や水路などの淡水にもっとも普通に生息する淡水貝。ある程度の流れがあり、綺麗な水域を好みます。
殻高は約3cm、殻径は約1cmになります。円錐形で、完全な個体では螺層は10階をこえますが、普通は殻頂部が欠けて3階〜4階になります。表面は青白色で、ときに2本〜3本の黄褐色帯があります。黄褐色の殻皮でおおわれていますが、汚れて黒くなっています。外唇は張り出しています。
ふたは卵形で、少旋型です。
落ち葉や藻などを食べます。雌雄同体で卵胎生のため、産卵はせず微小な仔貝を300個〜400個、直接産み落とします。
ゲンジボタルやヘイケボタルの幼虫のエサとなり、ホタルの出る場所に多く生息しています。地域によっては食用とすることもあります。肺吸虫症、横川吸虫症等の第一中間宿主となりますが、人間に直接感染はしません。
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[観察・感想]
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打ち上げられた、クチキレガイの貝殻の写真です。
やや半透明で透き通った、綺麗な貝殻です。模様も綺麗な螺旋模様を描いています。始めのうちは、カワニナの仲間なんじゃないかなーなんて思っていたんですが、仲間ではないようです。貝殻の形が、カワニナに良く似ていたので。
自分の頭の中に「綺麗な貝殻」というイメージがあるので、「クチキレガイ」ではなく「クチキレイガイ」と呼び間違えてしまいます。正確にはクチキレガイなので、間違えないようにしないと・・・
内湾の干潟っぽい場所では、生貝も見付けることができるみたいです。自分は生きている貝を捕まえてまで、貝殻の標本を集めたいとは思わないので、打ち上げられた貝殻を拾っています。生きている貝を拾った場合は、海に帰してあげるようにしています。
打ち上げられる貝殻では、完全体のクチキレガイは少ないですね。ほとんどの場合、殻頂が折れてしまっています。自分が貝殻採集を行う場所では、近くに生息していないということかもしれないです。それほど数も拾えないし。綺麗な貝殻なだけに、残念ですねー。
だがしかし!!ずっとクチキレガイだと思って掲載し続けてきたのですが、正しくはカワニナだったことが判明しました!!カワニナが死んで川に流され海までたどり着く。その間に殻皮が綺麗に剥がれて、クチキレガイのような模様が出てきたみたいです。
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[写真撮影]
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2008年06月15日
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家庭の医学:肺吸虫症
家庭の医学:横川吸虫症 |