[特徴・解説] |
ダイコンの野生化したもので、海岸の砂地に生える越年草です。根は円柱形でやや太く、肥料をやって栽培すると、再びダイコンになります。
全体がやせてあらい毛がおおいです。茎は高さ30cm〜70cmになり、枝を分けます。葉は根元から束生し、太い葉柄があり水平に開出します。長さは4cm〜20cmで、頭大羽状に分裂し、粗い毛があります。裂片は広楕円形で上部のものほど大きくなります。
茎の先に総状花序を出し、淡紅紫色の花をつけます。萼片は4個で、直立した淡緑色。花弁は倒卵形で先はへこみ、爪部は長いくさび形になります。長さは2cmほどで、紫のすじがあります。雄しべは4個が長く、雌しべは1個。
果実は長さ5cm〜8cmで円柱形の長角果です。上部は細くなって数珠状にくびれ、熟しても裂開しません。2個〜5個の種子が入っています。茎が枯れ地面に落ちると、くびれのところから切れます。
若葉と花は、そのまま天ぷらにして食べることができます。熱湯でゆでて水にさらしてから、和え物、おひたし、味噌汁、油いため、漬物にできます。若い果実も漬物にできます。開花前の根はすりおろして食べることができます。 |