[和名・種類] |
ノミノフスマ |
[学名] |
Stellaria alsine Grimm var. undulata |
[英名] |
- |
[名前の由来] |
蚤の衾。小さな葉をノミの衾(夜具のこと)にたとえたもの。 |
[分布] |
北海道〜沖縄 |
[科名] |
ナデシコ科ハコベ属 |
[花色] |
白色 |
[花期] |
4月・5月・6月・7月・8月・9月・10月 |
[特徴・解説] |
荒地、野原、田畑などに普通に生える一年草〜越年草。
茎は多数が叢生して分枝し地面を広がり、長さ10cm〜30cmになります。全体が無毛です。
茎先に集散花序を出し、白色の5弁花を付けます。花弁は深裂し、10個のように見えます。花弁は長さ約7mmで、萼片よりやや長くなります。夏の花は花弁の発達が悪く、ときにまったくなくなるものもあります。
葉は対生し、長さ1cm〜2cmの長楕円形で、無柄で、先端は鋭くとがります。
果実は刮ハで、6裂します。種子は腎円形で、鈍い突起があります。 |
[レポート] |
ノミノフスマの花の写真です。他のハコベの仲間と見分けが付くように、植物全体が写るように写真を撮りました。
ハコベの仲間だと思いながら撮影していました。ハコベの仲間の見分けはとても難しいので、葉や茎の様子がわかるように全体の写真と、花柱が見えるように花のマクロ写真と、ホームページ掲載用の写真を撮っておきました。なんとなく、いつも見かけるハコベとは、雰囲気が違うなーとは思っていました。葉の質が少し違うんですよね。
家に帰って図鑑と照らし合わせてみると、ハコベとはちょっと違うみたいでした。かといってミヤマハコベやサワハコベのわけもないしなーなんて思いながら、同定に苦労していました。ハコベの仲間はすべて、○○○ハコベという名前が付くものだと思っていたので。
そしたら特徴と一致する野草が見付かりました、ノミノフスマでしたー。水田などのやや湿った場所に生えることの多い植物なので、今まで見たことがなかったんですよー。ノミノフスマの写真は、身近な植物図鑑に初めての掲載となりました。普通種なんですけどねー。まだまだ見たことのない植物はたくさんあります。 |
[写真撮影] |
2008年04月26日 |
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