[特徴・解説] |
中国北西部原産の落葉低木。
高さ1m〜3mになります。葉は大型の2回羽状複葉で、下面は帯白色です。
新しい枝の先に、径15cm〜25cmの大輪の綺麗な花を咲かせます。萼は5枚、花弁は光沢のある紅紫色の薄い膜質で、一重咲きでは7枚〜9枚、多数の雄しべがあります。園芸種では、赤、桃、白、黒紫、ぼかしなどがあり、花弁の多少によって花形の変化も多いです。フランスの改良種には、黄色花もあります。花が小形で冬に開花するカンボタンなどもあります。
はじめは中国で薬用として栽培されていましたが、唐代以降に観賞用となり、8世紀には日本に渡来しました。日本では江戸時代に流行し、43品種の名が当時の園芸書にしるされています。
栽培には砂質土壌を好み、十分に施肥をします。繁殖は実生株か、シャクヤクの台に接ぎ木をします。 |