[特徴・解説] |
日当たりの良い乾いた山野の草地などに生える多年草。
茎は高さ50cm〜100cmになります。折ると白汁が出ます。太く黄白色の根があり、地中に深く伸びます。
茎先に径4cm〜5cmの青紫色の鐘形花を開きます。花冠の先は5裂します。開花直後は青い雌しべを黄白色の5個の雄しべが囲んでいます。雄しべが花粉を出して倒れてから、花柱の先端が5つに開き、自家受粉を防ぎ他花からの花粉を受けます。
葉は互生し、長さ4cm〜7cmの狭卵形〜広披心形です。鈍い鋸歯のあり、裏側はやや白色を帯びます。
果実は先が5裂するさく果です。
『万葉集』の山上憶良の歌「秋の七草」に登場する朝顔は本種のことです。二重咲、白花などの園芸品種も多く、秋を代表する花として栽培もされます。東アジアにも分布しています。根は桔梗根と呼ばれ、去痰剤にします。 |