[特徴・解説] |
林縁や明るい樹林内に生えるつる性の落葉高木。高木に巻きついて樹冠に達します。
樹皮は灰褐色です。つるの巻き上がる方向は左巻きです。
葉は互生し、長さ20cm〜30cmの奇数羽状複葉で、子葉は5対〜9対あります。子葉は長さ4cm〜10cmの長楕円形、または狭卵形で全縁です。始めは毛が密生しますが、しだいに無毛になります。
花は枝先に長さ20cm〜100cmの総状花序が垂れ下がり、長さ1.5cm〜2cmの紫色の蝶形花が多数付きます。ガクは広鐘形で有毛、ガク片は5個です。ホウは長さ約1cmの狭卵形で有毛です。早落性です。
果実は豆果です。長さ10cm〜20cmで、表面にビロード状の短毛が密生します。10月〜12月、熟して乾燥すると2裂してねじれ、種子を飛ばします。種子は直径約1.2cmの扁平な円形で、褐色で光沢があります。
観賞用に植えられたり、ツルはカゴを編む材料になります。花や新芽は食べられます。良く似たヤマフジはツルが右巻きです。 |