雑木林を代表する雌雄同株の落葉高木です。
幹は直立し、高さ15m〜20mになります。樹皮は灰色で、縦に不規則な割れ目が入ります。
当年枝の基部に雄花序を垂らし、黄褐色の花を多数つけます。雌花序は枝上部の葉脇に上向きに付きますが目立ちません。
葉は互生し、倒卵形で先がどがり、縁に粗く鋸歯が入ります。表面は濃緑色で、裏面は灰白色です。新緑、紅葉、裸木の風情を身近に見せてくれます。
果実はどんぐりの名で知られる堅果です。年内に熟し、直径約10mm、長さ15〜20mmの長楕円形で、基部をおわん形の殻斗が包みます。10月ごろ、茶色く熟します。形や大きさに多くの変異があります。
材は建築材、器具、船舶用材、薪炭などに使われます。伐採しても切り株からひこばえ(萌芽)を形成して再生します。このように再生能力が高いために薪炭材の主要樹種となっており、里山でよく見かけます。 |