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ハマオモトの花


ハマオモト

[和名・種類]

ハマオモト

[学名]

Crinum asiaticum var. japonicum

[英名]

Grand crinum lily

[名前の由来]

浜万年青。海岸に生え、葉がオモトに似ているため。
別名、ハマユウ(浜木綿)。白い鱗茎を木綿(ゆう)にみたてたもの。木綿はコウゾの繊維から作った糸のことで、この糸で祭事の榊(さかき)につける幣(ぬさ)を作ります。白い花が木綿に似ているからという説もあります。

[分布]

関東地方以西の本州〜沖縄

[科名]

ヒガンバナ科ハマオモト属

[花色]

白色

[花期]

7月8月9月

[特徴・解説]

 暖地の海岸の砂地に生える常緑の多年草。
 葉間から太い花茎をのばし、高さ50cm〜80cmになります。先端に芳香のある白色花を10数個付けます。6個の花被片は長さ7cm〜8cmの線形で、強く反り返り、6本の雄しべが突き出ます。花には芳香があり、特に夜に強くなります。花糸と花柱は糸状で、上部は紫色を帯びます。
 葉は厚く光沢があり、長さ30cm〜70cm、幅4cm〜10cmの狭披針形です。先端はとがり、基部は鞘状になって鱗茎を包み偽茎となります。
 果実は直径2cm〜2.5cmの球形のさく果です。成熟すると不規則に割れ、花茎は倒れます。種子は直径2cm〜3cmと大きく、灰白色の海綿質の種皮に包まれていて、水に浮き、海流に乗って遠方へ散布されます。
 宮崎県の花、横須賀市・三浦市の花に指定されています。横須賀市天神島が自生地の北限とされ、神奈川県の天然記念物に指定されています。ハマユウの名は、『万葉集』などにも登場し、多くの詩歌に詠まれています。

[観察・感想]

 ハマオモトの花の写真です。
 ハマオモトは横須賀市や三浦市の花に指定されているためか、三浦半島では見かける機会が多いです。野生のハマオモトは海岸に生える植物ですが、公園でも良く見かけることができます。庭が広い家では、園芸用として育てられていることも多いですね。
 海岸で自生する野生のハマオモトは、潮風に吹かれて花が傷んでいることも多いのですが。公園や園芸用として育てられているハマオモトは、花が綺麗な状態で咲いています。
 公園などでは見かけることの多いハマオモトですが、自生している野生のハマオモトは意外と少ないですね。それほど頻繁に見かけることはないですねー。大型の植物なので、生えていると存在感があって、とても目立ちます。

[写真撮影]

2008年08月15日

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