[和名・種類] |
サンゴジュ |
[学名] |
Viburnum odoratissimum var. awabuki |
[英名] |
Sweet viburnum |
[名前の由来] |
珊瑚樹。赤い果実がたくさんつき、果序の枝も赤く染まる様子をサンゴに見立てたもの。 |
[分布] |
関東地方南部以西、朝鮮半島南部、中国、台湾 |
[科名] |
スイカズラ科ガマズミ属 |
[花色] |
白色(果実:赤色に掲載) |
[花期] |
6月 |
[特徴・解説] |
沿岸地の谷筋に生える常緑高木。
高さは約20mになります。樹皮は灰褐色です。冬芽は長さ8mm〜17mm、芽鱗は2対〜3対あります。葉痕は皿形〜半月形です。
葉は対生し、葉身は長さ7cm〜20cm、幅4cm〜8cmの楕円形〜長楕円形です。ふちは全縁で、波状に鋸歯があります。革質で、表面は光沢があり、裏面全体に細かい腺点があります。成葉には裏面の脈腋の凹みに星状毛が生えます。
枝先に長さ5cm〜15cmの円錐花序を出し、直径6mm〜8mmの白色の花を多数つけます。花冠の上部は5裂します。
果実は長さ7mm〜9mmの楕円形〜卵形の核果です。8月〜10月に赤くなり、果序の枝も赤く染まります。完全に熟すと黒くなります。核は長さ6mm〜7mmで、深い縦溝が1個あります。
庭木、街路樹、防風林、生垣などに利用されます。 |
[観察・感想] |
サンゴジュの果実の写真です。
完熟サンゴジュになるまでは、もう少し時間がかかるかなー。やや若いサンゴジュの果実です。完熟すると、果実はもちろん赤いのですが、果実を付けている枝の部分も赤くなります。完璧に熟すと、黒くなっちゃいます。
サンゴジュは、ブドウの房のような、見事な果実を作ります。これだけ鮮やかで、たくさんの果実がつくんだから、昔の人は食べられるかどうか試したことがある人がいるはず。だって、コンニャクや納豆ですら食用にしゃうんだから、サンゴジュが食べられるなら食用にされていたはず。
でも、サンゴジュの果実を食用にしたといった話は、聞いたことがありません。サンゴジュを食べたといった話を聞いたことがないってことは、食用にはならないってことなんだろうなー。美味しくないというよりも、毒があるのかもしれない。ガマズミ属の果実には、毒があるっていう話なら聞いたことがあるし。
美味しそうに見えなくもないですが、食べられない果実として、頭の中に記録しておこう・・・ |
[写真撮影] |
2008年08月15日 |
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