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メタセコイアの木漏れ日


メタセコイアの木漏れ日

[和名・種類]

メタセコイア

[学名]

Metasequoia glyptostroboides

[英名]

Dawn redwood

[名前の由来]

めたせこいあ。
別名、アケボノスギ(曙杉)。

[分布]

中国南西部原産

[科名]

スギ科メタセコイア属

[花色]

雄花:茶色、雌花:緑色(葉:緑色に掲載)

[花期]

2月3月

[特徴・解説]

 中国南西部原産の落葉高木。
 日本では高さ約20m、直径約50cmになります。樹冠は円錐形になります。樹皮は赤褐色をしています。縦に粗く裂けてはがれ落ちます。枝は始めは赤味を帯びた緑色で無毛です。のちに褐色〜灰褐色になります。冬芽は長さ2mm〜4mmの卵形で、芽鱗が12個〜16個あります。葉痕は微小です。
 葉は側枝に対生します。葉身は長さ2cm〜3cm、幅は約1mmの扁平な線形で、やわらかいです。秋になると赤褐色に色付き、側枝ごと落ちます。
 雌雄同株です。雄花は長さ約5mmの楕円形で、枝先から垂れ下がった長い花序に多数つきます。雌花は緑色で、短枝の先に1個ずつ付きます。
 果実は直径約1.5cmのやや長い球果です。果柄は長さ約2cmです。10月〜11月に熟し、果鱗が開いて種子を出したあと、多くは落下します。種子は果鱗に5個〜9個つき、長さ4mm〜5mmの倒卵形で、広い翼があります。
 成長が早く、樹形が美しいこと、生きている化石、化石植物として有名なことから、公園樹、街路樹として利用されます。造林に利用されたこともありましたが、材が柔らかいなどの問題点があり現在は行われていません。
 良く似た樹木にラクウショウがありますが、葉が互生し、球果が大きいので区別できます。

[観察・感想]

 メタセコイアからの木漏れ日の写真。
 メタセコイアは、ほとんど分枝することなく、木の幹が1本だけまっすぐに伸びます。常緑樹だと、たくさん分枝してモコモコっとした樹形になりますが、メタセコイアの場合はシュっとした樹形になります。
 針葉樹ではめずらしく、落葉する針葉樹です。落葉樹のためか、成長もかなり早いので、大きくなるのも早いです。かなり大きく成長するので、公園などのシンボルツリーとして使用されることが多いですね。生きた化石とも呼ばれる植物なので、学校内に植えられていることも多いです。大きくなり過ぎるからか、あまり見かける機会は少なく、植えられている場所に行かないと、出会うことができない樹木です。
 木材としては、レッドウッドと呼ばれているのは、アメリカに自生するセコイアの木です。メタセコイアの木とは、別の種類になります。レッドウッドは建材やウッドデッキに利用されているようです。メタセコイアは材質が柔らかいので建材向きではありませんが、木目を生かしたりする利用法で使われています。成長が早いので、材質が柔らかくなってしまうようです。

[写真撮影]

2008年08月19日

[関連ページ]
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メタセコイアの紅葉
メタセコイア
メタセコイアの葉
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