田のあぜ、土手、道端、墓地などに生える多年草。古く中国から渡来したといわれています。
地中の鱗茎から花茎を立て、高さ30cm〜50cmになります。鱗茎は広卵形で黒い外皮があります。
頂に鮮紅色の花を、5個〜7個、輪状につけます。6個の花被片は細長く縁は縮れ、外側へと反り返ります。6個の雄しべと1個の雌しべは外へ長く突き出ます。
葉は、長さ30cm〜60cm、幅6mm〜8mmの線形です。濃緑色で、光沢があります。花期にはかれていますが、晩秋〜翌春まで葉を開いています。
国内にあるものはすべて三倍体で不稔のため、結実はしません。
全草にリコリンなどのアルカロイドを含む有毒植物です。鱗茎は有毒ですが、水にさらしてデンプンを取り、昔は飢饉の時に食用にしました。アフリカ原産で、中国を経て、日本に渡来したと考えられています。
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