[特徴・解説] |
沖縄産のケラマツツジ、日本の自生種のモチツツジ、キシツツジからなる半常緑低木の自然交配種。
高さは1m〜3mになります。
花は通常は直径約10cmですが、ケラマツツジの遺伝子を持つため、大きなものでは15cmになるものもあります。花色は品種によって多様です。葉の展開とほぼ同時に開花します。花冠は5裂し、雄しべは10個、花糸には毛があり、花柱は無毛です。子房には白い長毛があります。二重咲きや、八重咲き品種が少ないのも特徴です。
葉は互生し、枝先に集まって付きます。葉身は長さ5cm〜11cmの長楕円形で、両面に毛があり、縁と葉柄にも毛があります。葉の裏にはダニが付きやすいです。
自然交雑し、さまざまな形の花、花色、葉のツツジが生まれ、その中から選び出されて栽培されました。1712年の『和漢三才図会』に紹介されています。現在では交配が重ねられ多くの園芸品種が作出され約300品種あります。
寒さに強く丈夫なため、庭木、街路樹、公園木、生け垣などに利用されます。 |