ヒノキを加工して作った田下駄。これは「たげた」って読みます。
この田下駄が出土したということは、稲作が始まったという物的証拠にもなりますね。水田で体が沈んでしまうのを防ぐために使う履物です。
九州北部に水田稲作が伝わったのは、紀元前5世紀頃と考えられています。以後、縄文文化と交わりながらも、日本列島の東方へと伝わっていきました。関東地方には紀元前1世紀頃に水稲がもたらされました。すでに弥生時代中期後半となっており、エジプトではクレオパトラが活躍していたころです。
君津市常代にある常代遺跡は、南関東を代表する弥生時代の遺跡のひとつです。遺跡の発掘調査では、千葉県内最古の農具などの木製品が数多く出土しました。
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