浄明寺エリアを歩いている時、偶然に発見したやぐらです。歩いていると言っても、道に迷ってさまよっていたのですが(^^ゞ。道に迷ってしまった結果、浄明寺のメインだった浄妙寺に行きそびれてしまいました。
一ヶ所にたくさんのやぐらが集まっていたので、この場所はかつて、寺院があった場所なのではないかなと思います。もしかして、大楽寺の跡かな?
手持ちの資料では、このやぐらについての記述は見付けられませんでした。民家裏なので、私有地になるんだと思います。
やぐらは、山腹を掘った中世の墓です。武士や僧侶の供養のために葬られ、火葬された骨は常滑(とこなめ)や瀬戸(せと)の壺に入れられることが多いです。墓標として、五輪塔、宝篋印塔、板碑などが収められています。
やぐらといっても1個ではなく、いくつものやぐらが集まっているやぐら群です。
このやぐらは保存状態が良いみたいで、やぐら内部に、さらに小さなやぐらが掘られてありました。
やぐらっぽい横穴古墳や、石切り場などもあったりするのですが、この形から考えると、やぐらと考えて良いと思います。たくさん集まっているので、古墳ではないと思います。
横須賀市や三浦市になると、防空壕であったり、第二次大戦のトーチカだったりすることもあります。
やぐらは、鎌倉とその周辺だけに見られる特徴的な墓です。室町時代以後は作られなくなりました。時代の経過とともに、やぐらが作られた理由も忘れ去られ、倉や倉庫として転用されたりもしました。
鎌倉を歩いていれば、やぐらはいくらでも見付けることができるのですが。ここにあったやぐら群は、大きなやぐらでした。
やぐら内部には、五輪塔や地蔵が安置されていました。木製の卒塔婆もあったので、供養も行われているみたいです。
うちの家より、大きいかもしれない・・・。電気・ガス・水道があれば、ここに住めるかもしれないです。 |