白壁稲荷(しろべいなり)とも呼ばれています。
三崎の大乗寺(だいじょうじ)、開基となっている日範上人によって祀られているので、大乗寺の末社となっています。日範上人は、初声町下宮田の延寿寺、初声町和田の円徳寺などでも開基となっています。
手水鉢には1811年(文化8年)10月と刻まれていることから、江戸時代後期にはこの地域の信仰を集めていたようです。
初声町和田(矢作)の円徳寺には「赤壁稲荷」、初声町下宮田の延寿寺には「黒壁稲荷」があり、こちらの白壁稲荷を含めて、「三稲荷」として知られています。
三浦半島観光地図:三浦市初声町下宮田:延寿寺
三浦半島観光地図:三浦市初声町和田:円徳寺
稲荷は「稲ナリ」が転訛したものと言われ、稲を始めとする五穀をつかさどる倉稲魂(うかのみたま)を祭った神社を稲荷社や稲荷神社と呼んでいます。
御食津神(みけつかみ)が三狐神(みけつかみ)と同じように呼ばれたことから、稲荷の神の使いがキツネであるかのように思われています。油揚げや豆腐を供えるのは、キツネの好物を供えることで、願い事を稲荷神に伝えてもらうためのもので、キツネが神ではなく、メッセージを伝える役割を担っています。
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