観音崎灯台の手本となった灯台は、フランスのコルシカ島南部にあるポルトベッキオ港近くのキアッパ灯台です。観音崎灯台の設計施工担当だったフロランが、来日前に工事を担当した灯台です。
灯台の建設に使用されたレンガは、フランス人技師により横須賀製鉄所で作られたもので、64600枚も使われました。そのひとつひとつに「ヨコスカ製鉄(鋳)所」の印が押されています。日本初の灯台と同じく、レンガも日本で初めて作られたレンガです。1923年(大正12年)6月26日、光源として白熱電灯が使われるまでは、菜種や落花生の油、パラフィン、石油などが燃料として使い、反射鏡で反射させていました。
日本最初の灯台職員は、満蔵と安次郎です。『日本灯台史』にその名前が書かれていますが、苗字は不明です。 |