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横須賀市鴨居の史跡巡り・観光名所案内


横須賀市鴨居の歴史

鴨居の歴史

  亀崎 三浦半島の東端、東京湾に突き出た小原台南部に位置します。
 観音崎洞窟遺跡、鴨居八幡社遺跡、鳥ヶ崎横穴、鳥ヶ崎洞窟遺跡などがあります。

 南北朝時代、鴨居郷は相模国三浦郡に属し、鴨江と書かれていましたが、のちに鴨居、または鴨井と書かれていました。
 応安6年4月5日の室町幕府管領奉書では、「相模国鴨江・平佐古<三浦一族等跡>事」とあり、下総・武蔵などの所領の替不足分を充当するため上杉能憲に与えられています。鴨居はかつて三浦一族が支配する地でした。
 関東管領上杉朝宗に充てた応永3年7月23日の室町幕府管領奉書では、「鴨江」のほか相模・下総・常陸・安房などの所領を上杉憲定に沙汰付けるように命じています。

 「役帳」には、小田原北条氏の半役被仰付衆遠山彦四郎代の所領役高として、「卅貫文 鴨井内」とあります。
 天正4年9月23日の北条家朱印状案写には、「夫替之事・・・此夫梶原知行より出ニ付而、梶原へ被下、此替夫 壱疋 現夫 鴨居郷」とあります。
 豊臣秀吉の小田原攻めを間近に控えた天正17年12月晦日の北条家朱印状写には、「大筒被仰付事・・・一挺 三浦郡鴨居 小松」とあり、この地にも鉄砲の製造を命じられていました。

 江戸時代、鴨居村は三浦郡の村名となりました。
 寛永10年は幕府領、元禄10年は上野前橋藩領、幕末には幕府領になっています。
 村高は「元禄郷帳」で380石余。「天保郷帳」で422石余。「旧高旧領」では423石余、そのうち観音寺領が3石、能満寺領が2石でした。
 天正19年の徳川家康寄進状写には「仏崎観音・・・三浦郡鴨居郷之内 参石之事」、「薬師三浦郡鴨居郷之内 弐石之事」とそれぞれ記されています。
 宝永5年酒井中挙によって39石余、のち松平直恒によって2石余の新田の検地が行われています。
 延宝2年、江戸本材木町新肴場の附浦となり、すべての漁獲物は新肴場に送ることとされました。
 「三浦古尋禄」では、家数230軒余。
 「新編相模」では、江戸から16里、東西28町・南北18町余、家数275軒、鎮守は養和元年源頼朝が三浦郡を遊覧した時に勧請された八幡社、寺院には観音寺・能満寺のほか、浄土宗東光山西徳寺があります。観音寺は船守観音とも呼ばれています。和田義盛のものと伝えられる義盛塚・石井塚があります。
 文化9年、海岸防備のために陸奥会津藩によて観音崎山上に船見番所が置かれ、大砲5丁が配備されました。
 文政4年以後、浦賀奉行所の管轄となり、配下の与力・同心・足軽のほか、鉄砲方付の同心2人が江戸から訪れ警備にあたりましたが、明治2年に撤去されました。

 明治元年、鴨居村は神奈川府を経て、神奈川県に所属しました。
 「皇国地誌」によれば、税地は178町7反余、うち田22町2反余・畑67町9反余・宅地6町9反余です。地味は砂交じりで中質、稲、粱、菽麦に適しており、桑・茶には適しておらず、水利の便は良いです。
 明治9年の調査で戸数321、人口1814、男953、女861、船数186。教員数6、生徒数112の公立小学校があり、砲台跡が3ヶ所あります。民業については農業50戸、商業50戸、漁業210戸、農間に女性で薪採りする者300人、麻糸200人で、物産は東京に輸送されました。
 明治18年に火薬庫、明治20年に砲台が建設され、明治2年には国内最初の洋式灯台が点火しました。
 明治22年、鴨居は浦賀町の大字となりました。
 明治24年、戸数408、男1159、女1005。
 
 昭和18年、鴨居は横須賀市の大字となりました。
 昭和31年、一部が東浦賀になりました。
 昭和39年、走水、鴨居、二葉に分かれました。
 昭和55年、一部が小原台になりました。

地名の由来

   アイヌ語の「カムイ」に由来すると言われています。
 また、カモが集まり生息する場所。家居・邑落とする説。カモを神とする説。浦のある水辺とする説など、さまざまな由来があります。
 
走水  
小原台 鴨居  
二葉
東浦賀    

上の台遺跡


上の台遺跡 上の台中学校の下にあった、上の台遺跡です。現在は跡形もありません。
 弥生時代から古墳時代にかけての、竪穴式住居跡などが見つかりました。

横須賀美術館


横須賀美術館 横須賀市の市制100周年を記念し、建設された美術館。周囲の環境もデザインに組み込まれています。
 週刊新潮の表紙絵を展示する谷内六郎館が併設されています。

鳥ヶ崎横穴


鳥ヶ崎横穴 鴨居の古墳時代の鳥ヶ崎横穴です。
 海上自衛隊鳥ヶ崎官舎の山腹にあった横穴群です。50以上もあったそうです。「

八幡神社


八幡神社 現在の鴨居の総鎮守、鴨居八幡神社です。三浦一族の多々良四郎義春が鶴岡八幡宮を勧請したと伝えられています。
 弥生時代〜古墳時代の遺跡もあります。

浄地原横穴


浄地原横穴 鴨居のどこにあるのか、詳しい資料がないので良くわかりません。
 とりあえず出土品の紹介をします。鴨居には遺跡や横穴が多いですね。

観音崎灯台


観音崎灯台 日本初の洋式灯台。開国にあたり、諸外国から船舶航行の安全の要望によって造られました。
 現在の灯台は3代目になります。

観音崎海岸


観音崎海岸 観音崎海岸。
 海水浴場、磯遊び、バーベキュー、釣りのポイントとして人気があります。要塞として使われていた、観音崎の遺構が数多く残っています。

横須賀美術館の内部


横須賀美術館の内部 横須賀市市制100周年を記念して建設された、横須賀美術館。
 展示品・美術品が映らない場所なら、撮影可能になっています。そのため、美術館内での記念撮影も可能です。

横須賀美術館の展示作品


横須賀美術館の展示 横須賀美術館で展示されている作品。
 地元で生まれたり、住んでいた人の作品。大正時代以降の作品を中心に、所蔵しています。

働く船たち


働く船たち 東京湾の浦賀水道を往来する船舶。
 観音崎は浦賀水道に近いため、大型船も近くで見ることができます。運が良ければ、潜水艦や空母を見ることもできます。

地層


地層 鴨居で観察できる地層。
 特に観音崎エリアは、地層が観察しやすい環境が揃っています。海辺では磯・岩場、観音崎公園内では切り通しが観察スポットになります。

三軒家砲台跡


三軒家砲台跡 観音崎公園内にある、三軒家砲台跡。
 明治時代に造られた砲台です。観音崎公園内には、江戸湾防備のために造られた台場がたくさんあります。

三軒家公園


三軒家公園 とても細長い公園、三軒家公園。
 三軒家の地名の由来を解説している看板が立っています。観音崎バス停の目の前にある公園。

東京湾海上交通センター


東京湾海上交通センター 観音崎灯台に良く似た施設。東京湾を行き来する船舶の、安全管理を行っています。
 レーダーで位置情報を確認したり、航路情報を提供したりしている、海上保安庁の施設。

観音崎自然博物館


観音崎自然博物館 観音崎の自然を紹介している博物館。
 小さな博物館で、展示点数も多くありません。飼育生物の展示で、実物を生きた状態で見ることができるのは魅力的です。

寂光土


寂光土 観音崎の海岸にある石仏群。
 説明看板には寂光土と書かれた、無縁仏の墓石群。江戸時代〜明治時代初期の無縁仏のようです。

観音崎地中地震観測所


観音崎地中地震観測所 国土交通省が設置した地震計のひとつ。
 現在は使われなくなり、取り壊されてしまったようです。三浦半島には活断層があるため、多くの地震計が設置されています。

権現洞


権現洞 鵜羽山権現が祭られている権現洞。海蝕洞窟です。
 船守観音と呼ばれる、十一面観音菩薩像が安置されていましたが、観音寺の移転と共に移されました。

観音寺跡


観音寺跡 観音崎の地名の由来ともなった、観音寺跡。
 観音寺は亀崎半島の先端に移転しましたが、火災により全焼してしまいました。

西脇順三郎文学碑


西脇順三郎文学碑 詩人・西脇順三郎の文学碑。詩集『近代の寓話』に収められている、観音崎をモチーフにした『燈台へ行く道』。
 ノーベル文学賞の候補にもなった詩人です。

北門第一砲台


北門第一砲台 明治時代に造られた砲台。洋式砲台としては最初に造られた砲台です。
 レンガ造りの砲台跡が残っています。24cmカノン砲が設置されていました。

観音崎隧道


北門第一砲台 明治時代、砲台や軍事施設を建設するために造られたトンネル。
 観音崎公園の開園に合わせて、改修工事が行われました。レンガを貼った綺麗なトンネルです。

観音崎公園


観音崎公園 神奈川県最大の公園、観音崎公園。
 海あり、山ありで、自然豊かな公園です。横須賀美術館、観音崎自然博物館、観音崎灯台も公園内にあります。レンガ造りの砲台跡は、見逃せない観光スポットです。

観音崎フェスタ


観音崎フェスタ 観音崎公園内の観音崎園地を中心に行われるイベント。
 舞台アトラクションのステージでは、アイドルが招待されパフォーマンスを演じてくれます。

観音崎フェスタスタンプラリー


観音崎フェスタ 観音崎フェスタで開催されるイベントのひとつ、スタンプラリー。
 会場に設置されたスタンプ会場を回ってゴールすれば、記念品のプレゼントがあります。

 
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