国道134号線の久里浜からハイランド入り口までの坂道を尻こすり坂といいます。
昔はもっと急勾配で、せまい坂道でした。通行する人はあえぎながら上り、尻をこすりながら下り、大変だったことから、尻こすり坂と名付けられました。また、天秤棒の両端につるす籠の尻を地面に擦りながら上り下りしていたことから名付けられたとも言われています。碑文には「欺里古須利坂」と書かれてあります。
この難所を通りやすくする工事が完成した明治18年12月に、尻こすり坂開削碑が建てられました。
碑の頭と左肩が欠けています。頭部には、神奈川県令沖守固の篆額「萬世永頼」の言葉が乗っていましたが、度重なる移碑によって欠けてしまいました。でも私の記憶によれば、交通事故で石碑が倒れて先端部分が壊れてしまったはずなんだけど・・・
尻こすり坂開削碑の裏山に、庚申塔があるって聞いたことがあって、何度か探しに行ってみたことがあるんですが。残念ながら見付けることはできませんでした。道が険しいヤブの中なので、夏場は立ち入ることができません。 |