日本の大砲と、黒船に積まれている大砲とを比較して、その違いに驚き、愕然としたそうです。
日本で作られていた大砲は、鋳造で作る青銅製の大砲か、鍛造で作る鉄製の大砲しかありませんでした。青銅製の大砲は爆発の危険性があり、口径が大きい割りに威力は小さく、鉄製の大砲は鍛造で作るため口径の小さな大砲しか作れませんでした。日本に大砲が伝来したのは1614年ごろです。争いごとのない太平の世の中であったため、1614年(慶長19年)大阪の陣と1637年(寛永14年)島原の乱で使われた程度です。ですので日本では大砲製造の技術は発達しませんでした。
黒船に搭載されていた大砲は、パロット砲、ダルグレン砲、カノン砲あたりかな? |