2016年(平成28年)4月30日、住友重機械工業株式会社浦賀工場で咸臨丸フェスティバルが開催されました。
2016年(平成28年)で第18回目となりました。現在では、浦賀でもっとも大きなイベントとなっています。
三浦半島観光地図:横須賀市浦賀:浦賀ドック
江戸時代末期の幕末、勝海舟を艦長とする咸臨丸は、1860年(安政7年)に浦賀を出港しました。日本人初の太平洋横断を成し遂げました。
「咸臨丸フェスティバル」は、この壮挙を称えて、開国の町「浦賀」で行われるイベントです。
1860年(万延元年)、日米修好通商条約の批准書を交換するため、遣米使節団一行がアメリカ軍艦ポーハタン号に乗って太平洋を横断しました。
咸臨丸はポーハタン号の随伴艦として、旧暦1月13日に品川を出帆し、旧暦1月19日に浦賀を出港しました。長い旅路の末、旧暦2月26日(新暦3月17日)にサンフランシスコに入港しました。
咸臨丸には軍艦奉行・木村喜毅、教授方頭取・勝海舟、教授方として佐々倉桐太郎、鈴藤勇次郎、小野友五郎、通訳の中浜万次郎(ジョン万次郎)、従者の福沢諭吉などが乗船していました。勝海舟が艦長とも言われていますが、実際には艦の中での最上位は木村喜毅です。
米海軍の測量船フェニモア・クーパー号艦長だったジョン・ブルック大尉も同乗し、通訳のジョン万次郎以外の日本人乗組員は船酔いのためにほとんど役に立たず、ブルックらアメリカ人乗員が操艦していました。
人物事典:勝海舟
咸臨丸は江戸幕府がオランダに依頼して建造されました。1857年に竣工しています。「咸臨」とは、『易経』にある言葉で、君臣が互いに親しみ合うことを意味しています。
排水量:620t
全長:48.8m
全幅:8.74m
機関:3本マストの帆・100馬力の蒸気機関
燃料:石炭
最大速:6ノット(10km/h)
兵装:大砲12門
起工:1855年
進水:1856年
就役:1857年
退役:1871年沈没(1871年(明治4年)9月19日(旧暦)、片倉氏の旧臣401名を移住させる目的で北海道小樽へ向け出航しましたが、輸送途中に北海道木古内町泉沢沖で暴風雨で遭難し、サラキ岬で破船し沈没してしまいました。)
三浦半島観光地図:咸臨丸
開催されるイベントは、毎年、少しずつ変わります。2016年4月30日は10:00〜16:00、浦賀ドックで行われました。
11:00〜12:00、式典。1860年、太平洋横断に成功した咸臨丸乗組員の偉業を顕彰します。
舞台アトラクションタイムスケジュール
9:55〜10:00、オープニング
10:00〜10:30、華雅会
10:30〜11:00、浦賀民踊同好会
11:30〜12:00、緑ヶ丘女子高等学校バトン部
12:00〜12:30、浦賀中学校ダンス部
12:30〜13:00、横須賀総合高等学校ダンス部
13:00〜13:30、ナー・プア・オ・ロケラニ(フラダンス)
13:30〜14:00、横須賀民謡協会
14:00〜14:30、SONONE(スティールパン)
14:30〜15:00、梅喜代会
15:00〜16:00、Funky Monkey
産業遺産でコンサートタイムスケジュール
13:45〜14:45、浦賀中学校吹奏楽部
15:00〜16:00、三浦学苑高等学校吹奏楽部
海上保安庁巡視船(東岸)
10:00〜12:00、巡視船たかとり船内見学
13:20〜13:30、巡視船たかとりによる放水訓練
水恋乞いレース(咸臨丸が浦賀で水を積み込み太平洋を横断したことにちなみ、水を入れたバケツを天秤棒で担いで運び、タイムを競います)
10:00〜10:15、開会式・参加の周知
10:15〜12:15、個人単位のタイムトライアル競技
12:15分〜12:30分、集計及び上位者の表彰式
13:00〜15:00、たまごつかみ大会(但し、たまごがなくなり次第終了)
10:00〜16:00、浦賀港一周クイズ&スタンプラリー(先着600名に浦賀のわかめプレゼント)
そのほか、ワンデーミュージアム、産業遺産見学会、国際交流水風船競技大会、浦賀史跡案内、消防・救急車両展示、白バイ展示、模擬店、フリーマーケット など
その中でも見たかったのが「水恋乞いレース」!
咸臨丸出航に際し、浦賀の水を積み込んだ史実をもとに再現したレースだそうです。
4人1組で水をこぼさないように運びます。これが結構難しそう!
きっと子供さんはもっと大変でしょう。
三浦半島観光地図:横須賀市浦賀:咸臨丸フェスティバルのスタンプラリー
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