誕生石
ヘソナイト・ガーネット原石(Hessonite garnet)。
宝石言葉
安らぎ。
誕生石物語
人の歴史は戦いの歴史と言っても過言ではないでしょう。現在でも地球上のどこかで戦争・紛争が行われています。
赤い戦争は人と人との血を流す戦い。白い戦争は麻薬との戦い。緑の戦争は宝石エメラルドを巡る戦い。一年戦争は独立を巡る戦い。
かつてスパイス・シナモン戦争もありました。旧約聖書にも登場し、樹皮を乾燥させ胃の薬、料理の香辛料になるシナモン(ニッケイ)。1536年、ポルトガルは産地セイロン島を占領しました。1651年、オランダはポルトガルから奪い取りました。1794年、今度はイギリスがオランダから奪い取りました。セイロン島争奪戦です。
初秋、のんびりとシナモンティーの香りを楽しめる現代の私たちは、幸せだと言えるかもしれません。シナモン色のガーネット、それがヘソナイト・ガーネットです。
誕生石の特徴
ガーネットグループの中の、褐色を帯びたオレンジ色、赤褐色、赤味の強い色調のものがヘソナイト・ガーネットです。
別名、シナモン・ストーンとも呼ばれています。
10段階で表示されるモース硬度は7以上あり、特別なケアは必要ありません。
光沢の優れた輝きのある大人っぽい色調の宝石です。
誕生石占いと誕生石の力
協調性があり、柔軟な心の持ち主です。
和を保とうとするあまり、決断力が鈍りチャンスを逃してしまいます。
決定するべきことをハッキリとさせないことで、かえって争いを引き起こしてしまいます。
シナモン色のヘソナイト・ガーネットは、争い事を暗示し、心を癒し、安らかな心境に導いてくれます。
もうひとつの誕生石
ゴールド。
宝石言葉
誰にも負けない。
誕生石物語
古代ギリシャ神話では、火は神の怒りを象徴するものとされていました。
プロメテウスは、神の怒りである火を無くしてしまえばこの世から災いを無くすことができるだろうと考え、ひそかに火を盗み出しました。
しかし、人々の幸福を願っての行動も、神の許しを得ることはできず、プロメテウスは捕らえられてしまいました。そして、その指には永遠にゴールドの指輪をはめられました。
以来、ゴールドの指輪は、自分を犠牲にしても人のために働く権力者のシンボルとされてきました。 |