地中海地方〜中東地方原産の野菜。
ダイコン属の種子の発芽直後の胚軸と子葉を、一般的にカイワレダイコンと呼ばれます。スプラウト食材としては他にも、ブロッコリースプラウト、レッドキャベツスプラウト、クレソン(オランダガラシ)、豆苗(モヤシ)、そば菜などがあります。
古くから食用に栽培されていて、5000年前の古代中国でマメ科のモヤシが栽培されていたと伝えられています。18世紀後半、南太平洋などをエンデバーで航海したキャプテン・クックが、船上で大麦のスプラウトを作り船乗りたちの栄養源としていました。日本国内では、平安貴族たちの食膳にカイワレダイコンが上ったと伝えられています。
発芽にともなう代謝によって、種子の時には存在しなかった成分が新たに合成されます。スプラウトにはビタミン、ミネラル、フィトケミカルなどが含まれ、「天然のサプリメント」と表現されることもあります。福岡市能古島に生息する前田瀧郎によって、現在の水耕栽培方式による大量生産システムが考案されました。
なお、9月18日は「かいわれ大根の日」に制定されています。
|