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イタイイタイ病の概要は? |
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イタイイタイ病ってどんな病気? |
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富山県神通川下流地域に発生 |
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昭和20年代、富山県神通川下流地域の住民に、全身に非常に激しい痛みがおこる原因不明の病気が多発しました。
当時は原因がわからず、世界でもほとんど例を見ないことから、。風土病などと呼ばれ、町民が差別されることもありました。 |
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「痛い、痛い」と叫ぶことから |
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激しい痛みのため、日夜「痛い、痛い」と泣き叫ぶ事から、地元の開業医である萩野昇医師によって「イタイイタイ病」という名前が付けられました。 |
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イタイイタイ病の原因は? |
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カドミウム |
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この病気の原因については、数多くの研究が積極的になされました。
患者が多数発生している地域のコメに含まれる金属の一種、カドミウム濃度が、他の地域のコメに比べて数倍以上も高くなっていました。さらに、患者の体内のカドミウム濃度も高いことがわかりました。 |
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カドミウムによる慢性中毒説 |
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現在では、神通川上流の鉱山から流れ出したカドミウムによる慢性カドミウム中毒に、栄養障害も加わって発症するのではないかと考えられています。三井金属鉱業神岡事業所(神岡鉱山)による未処理廃水により発生した日本最初の四大公害病のひとつです。
カドミウムがカルシウムなどを体外に排出させ、結果として骨粗鬆症に似た症状があらわれます。
神通川流域地区以外からは、イタイイタイ病の発生は認められていません。 |
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イタイイタイ病の症状は? |
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更年期後の多産婦に多い |
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イタイイタイ病は、更年期後の多産婦に多く発症しました。 |
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咳やくしゃみで骨折 |
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最初は、腰、背中、下肢の痛みが起こります。それが徐々に強まり、歩き方がおかしくなっていきます。
その後、セキやクシャミなどで、簡単に肋骨骨折など、体の骨が折れてしまうため、体が変形してしまい、ついには歩行できなくなってしまいます。
腎臓の機能障害、骨のエックス線検査で異常が認められます。 |
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イタイイタイ病の治療法は? |
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鎮痛剤やリハビリ |
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治療法は、鎮痛剤の投与や、リハビリテーションを行います。 |
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イタイイタイ病の現状は? |
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現在では数名のみが生存しています |
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イタイイタイ病による死者は130名にのぼり、数百人以上の患者が発生したとされています。
現在でも数名の被害者が生存しています。 |
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鉱山はスーパーカミオカンデに |
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現在の神岡鉱山は、ニュートリノ観測装置のスーパーカミオカンデが設置されています。 |
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