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大切な3つ |
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子供のアトピー性皮膚炎は自然に良くなっていくことが多いので、それまでの間、皮膚炎症状を抑える治療が中心になります。
環境の整備、薬を使った湿疹病変の治療、乾燥肌に対するスキンケアが重要になります。 |
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症状による治療の違い |
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症状が軽い場合、白色ワセリンのように乾燥を防ぐ保湿外用薬を使用するだけでも、徐々に良くなっていきます。
幹部を掻き壊して細菌感染が起こっている場合、炎症がひどくて夜も眠れないほどの痒みがある場合、早く治療しないと、夜間に無意識に掻き続けて悪化させてしまうことがあります。
治療が遅れれば、全身のリンパ節が腫れて悪寒がし、食欲減退、脱水などを招き、危険な状態になってしまうこともあります。
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ステロイド外用薬 |
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炎症を鎮める薬として広く使われているのがステロイド(副腎皮質ホルモン)が入った塗り薬(外用薬)です。ステロイド外用薬を使って炎症を早く鎮め、徐々に清潔と保湿を中心にしたスキンケアに切り替えていきます。
ステロイド外用薬は副作用ばかりが強調されてしまいますが、適切に使えば怖い薬ではありません。
作用の強さから5段階に分類されています。使い分け、使用量、使用期間は、専門的な知識と経験が必要になります。治療中は医師が症状に応じて処方するので、自己判断で勝手に使用を中止したりしないようにしてください。 |
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抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬 |
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痒みや炎症が特に強い場合、痒み止めの抗ヒスタミン薬、アレルギーを起こしにくい状態を保つための抗アレルギー薬の内服をします。 |
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治療は長期間になるので |
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繰り返し起こり、慢性に続く湿疹なので、症状がないか、あっても気にならない程度を目標にします。
日常生活に支障がでないようにし、長引いても症状は軽度で突然悪くなったりしないようにして、もし悪くなったとしてもすぐに治療を行って落ち着かせる状態を保つように心がけます。
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