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薬物・人・環境によって成り立つ
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依存症になるには、『依存性薬物』があり、それを使用する『人』がいて、橋渡しをする『環境』があってはじめて成立します。とくに流行性乱用が起こるのは、環境条件としての社会的背景が大きく関与します。
日本で最初に覚せい剤依存症が流行したのは第二次大戦後で、虚脱、退廃といった当時の社会環境が影響していました。
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原因となるもの
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依存症の原因薬物は、多くが中枢神経に作用して、抑制や刺激作用を起こさせます。
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モルヒネ類
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アヘンに含まれるアルカロイドで、チロシンから生合成される麻薬のひとつです。中枢鎮痛作用を示し、医療用や軍事用で痛み止めとして使用されています。
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アルコール類・睡眠薬
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市販されている酒類、医師の処方による睡眠薬、睡眠導入薬。
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コカイン
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コカノキに含まれるアルカロイドで、オルニチンより作られます。かつてはコーラに含まれていました。
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大麻類
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アサの花、茎、種子、葉などを乾燥して刻んで作られます。別名、マリファナ。
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覚せい剤
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別名、ヒロポン、ポン、スピード、エス、シャブなど。数度の使用で強い嗜好性が生じ、依存状態になりやすいとされています。
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カート
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別名、チャット。ニシキギ科のアラビアチャノキの若葉。
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幻覚剤
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LSD、MDMA、エクスタシーなど。最近では自閉症、注意欠陥・多動性障害の治療薬として研究されています。
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有機溶剤
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ベンゼン、トルエン、キシレンなど。脳を溶解させる作用があります。
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タバコ
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ニコチン、ニコチンパッチ。喫煙習慣がやめられない人は、ニコチン依存症と呼ばれています。タバコの葉は、ナス科の植物です。
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依存症になる過程
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依存症となる原因は、薬物による快感という報酬があり、薬物接種要求が生まれます。
やがて、自制できなくなると繰り返し接種することとなり、精神依存が形成されます。
次に、離脱症状を伴う身体依存が形成されると、断薬による苦痛を回避するために、薬物を求めるようになる悪循環が成立し、依存症となってしまいます。
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